6年に1度(数え年では7年に1度)の善光寺御開帳が2022年に開催されます。新型コロナウィルス感染防止のため、当初予定の2021年開催は中止となり、1年延期しての開催です。善光寺御開帳の日程や場所、見どころはどうなっているでしょうか。また、善光寺御開帳の過去の歴史も振り返って善光寺御開帳についてまとめました。
善光寺御開帳2022年の日程や場所は?
善光寺御開帳の日程は、2022年4月3日(日)から6月29日(水)までの88日間で、善光寺で開かれます。善光寺の住所は、長野市大字長野元善町491です。
もともとは、4月3日から5月29日までの57日間が予定されていましたが、新型コロナウィルス感染防止のため、期間を拡大しました。善光寺はこの期間中、分散しての参拝を呼びかけ、参拝者の安全を確保するとしています。
善光寺によると、本堂が建立された1707年(宝永4年)以来、御開帳の開催期間は最長となります。御開帳は以下の日程で開催されます。
4月 3日 開びゃく大法要
4月23日 中日庭儀大法要(浄土宗)
5月 7日 中日庭儀大法要(天台宗)
6月12日 ながの祇園祭屋台巡行
6月29日 結願大法要
善光寺御開帳2022年の見どころは?
善光寺の御本尊は「一光三尊(いっこうさんぞん)阿弥陀如来」で、
中央に阿弥陀如来
向かって右に観音菩薩
向かって左に勢至菩薩(せいしぼさつ)
が並んでいます。
このご本尊は秘仏のため通常は非公開となっていますが、6年に1度(数え年では7年に1度)、ご本尊の分身とされる前立本尊(まえだちほんぞん)が公開されます。これが御開帳で、最大の見どころになっています。
4月2日の遷座式で、前立本尊が御宝庫から本堂に移されます。そして、4月3日には、開びゃく大法要が行われ、前立本尊の扉が開けられます。御開帳の始まりです。
前立本尊は、本堂前に建立された高さ約10メートルの回向柱(えこうばしら)と金糸などで結ばれます。参拝者は、この回向柱に触ることで、前立本尊のご利益を得るとされています。
また、御開帳の儀式の中で最も重要とされているのが中日庭儀大法要です。浄土宗、天台宗の僧侶が回向柱の前で、開帳された前立本尊を讃えます。赤色の日傘が並び、蓮の形をした色とりどりの散華(さんげ)が舞い散る中で行われる法要は華やかさを一層増し、参拝者を魅了します。
88日間の御開帳は、6月29日の結願大法要や夕座法要で締めくくられます。前立本尊の厨子が閉められます。そして、前立本尊は6月30日の遷座式で、前立本尊が本堂から御宝庫に戻され、再び、封印されます。
善光寺や御開帳の過去の歴史も振り返って
善光寺縁起によると、善光寺は皇極天皇3年(644年)の創建以来、1400年以上にわたって、民衆の広い信仰を得ています。特定の宗派に属さない無宗派の寺として多くの人々を受け入れています。
御開帳は、記録に残るものとしては、1730年(享保15年)に最初に行われたとされています。以来、6年に1度行われてきました。地震や戦争のため2回中止となっています。前述した通り、1年延期や期間延長は初めてです。
前回2015年の時には期間中、約707万人が参拝に訪れ、過去最多を記録しました。
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善光寺へのアクセス
善光寺へのアクセスは以下のようになっています。
電車の場合
東京方面からは北陸新幹線で、JR長野駅へ。
大阪、名古屋方面からは、東海道新幹線で、JR名古屋駅へ、中央線特急しなのでJR長野駅へ。
新潟、北陸方面からは、北陸新幹線で、JR長野駅へ。
車の場合
上越自動車道・長野IC経由で、善光寺まで約40分です。
まとめ
2022年も新型コロナウィルスの感染が続いています。マスク着用やアルコール消毒などコロナ感染に十分、注意して、6年に1度(数え年では7年に1度)の善光寺御開帳を楽しみましょう。
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