DMV(デュアル・モード・ビークル)が2021年12月25日の運行開始から1年以上が経過しました。徳島県と高知県を結ぶルートで、第三セクターの阿佐海岸鉄道(徳島県海陽町)が運行を担っています。
DMV(デュアルモードビークル)の意味や仕組みはどうなっているのでしょうか。また、メリットは何でしょうか。DMV(デュアルモードビークル)についてまとめました。
DMV(デュアル・モード・ビークル)の意味や仕組みとは?
撮り鉄でも鉄オタでもありませんが、珍しかったので阿佐海岸鉄道のDMV「Dual Mode Vehicle(デュアル・モード・ビークル)」見てきました。
線路と道路の両方走れるのは世界初だそうです。#四国一周サイクリング#DMV pic.twitter.com/R8vGigvzrE— Sound of Wind Band (@fscEitXsJbltbq4) March 5, 2023
DMV(デュアルモードビークル)の意味とは?
DMV(デュアルモードビークル)の意味とは、英語表記で、
dual mode vehicle
です。
これを直訳すると、「2つの方式の乗り物」という意味になります。
DMV(デュアルモードビークル)の仕組みとは?
今回のDMVは、鉄の車輪とゴムタイヤを備えており、鉄道とバスの2つの機能を併せ持った乗り物となっています。まさに、dual modeです。
車体は、マイクロバスを改造して作られ、定員は約20人です。
徳島県海陽町と高知県東洋町を結ぶ約15キロがルートで、うち約10キロを線路で、残り約5キロを道路で走ります。車輪とゴムタイヤの切り替えは約15秒で行われます。土日祝日は、高知県室戸市まで約50キロを1往復します。
DMVはもともと、JR北海道がシステム開発に取り組みましたが、資金不足で実用化を断念した経緯があります。その後、徳島県が開発を引き継ぎ、今回、公共交通の新しい足として、DMVをスタートさせました。
まっぷる 徳島 鳴門・祖谷渓・阿南海岸’21
日本の路線図 [ 宮田珠己 ]
DMV(デュアルモードビークル)のメリットは何?
そして徳島に入り、鉄印を頂きに阿佐海岸鉄道へ!
バスと鉄道を兼ねるDMV、めっちゃ楽しかった!!モードチェンジはあっという間に終わり(阿波踊りが流れた)、運転手さんも同じ方がそのままされてました。線路にナンバープレート付きの車がいるのが個人的にはテンション上がるポイント。 pic.twitter.com/6Nh9teDTOx— 放浪専用 (@akaneon10) February 26, 2023
DMV(デュアルモードビークル)のメリットとしてはまず、鉄道を延伸するのと比べると、費用を抑えて運行できることがあります。線路敷設は新たに必要なく、車両もマイクロバス改造のため安価となります。
また、乗客にとっては、車輪とゴムタイヤの切り替え時間があるとはいえ、乗り換えはなく、乗ったままで目的地まで行くことができます。土日祝日、高知県室戸市まで約50キロを1往復することで、観光客を呼び込むことも狙っています。うまく行けば、観光収入がDMVの運行資金を支えることにもなりそうです。
まとめ
地方では、公共交通機関をどう確保していくかが大きな課題となっています。今後、DMVがどう軌道に乗るか、大いに注目されます。
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