東京の台地、坂道をウォーキング 本郷や湯島などで、江戸情緒や歴史を感じて

 東京の台地、坂道をウォーキングすると、江戸情緒や歴史を体感することができます。水道橋から本郷、湯島へ至るルートには、江戸時代から続くたくさんの台地や坂道があります。湯島天神で、静寂なひとときを過ごし、リラックスしてもいいでしょう(トップの写真は、湯島天神)。

東京の台地、坂道をウォーキング

江戸時代の台地や坂道

 「江戸には二、三十メートルから五十メートルぐらいの丘陵がいたるところにあったものです。・・・たとえば本郷台地や白山台地、小石川台地、赤坂・高輪台地等があるのですから東京中は坂道だらけ。現在でも二十三区内の坂道は約千ぐらいあるといわれています」

 「『江戸』を楽しむ」(今野信雄著)を読むと、江戸時代、いかに坂道が多かったかがわかります。神田山の掘り崩しで、江戸の埋め立てが進み、その結果、坂道も減りましたが、今も随所に残る坂道は、江戸から続いてきたものです。

忠弥坂

 JR水道橋を降りて、本郷1丁目に入ると、いきなり、「忠弥坂」という急な坂に出会います。

 慶安4年(1651年)、油井正雪とともに江戸幕府転覆を企てて失敗に終わった慶安事件の首謀者、丸山忠弥の槍の道場があったことから、その名前が坂に名付けられたのだそうです。

 結構、急な登り坂で、本郷台地の一部を歩いていることが実感できます。

壱岐坂から湯島天神へ

 桜蔭学園を経て、壱岐坂の緩やかな登り坂を歩き、本郷通りから春日通りへ。湯島天神が見えると、今度は、下り坂になります。本郷台地がだんだん、わかってくるようです。

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湯島天神の坂道

 湯島天神にも、坂道があります。境内を出ると、急坂ながら早く降りることが出来る男坂(38段)があります。ゆるやかな女坂を歩いてもいいでしょう。石垣には、名前が彫られています。寄進だったのでしょうか。庶民の名前が脈々と歴史の中で残ってきたことがわかります。

 ここでも本郷台地の一端を感じ取ることができます。

神田駿河台、猿楽町の男坂、女坂

 神田駿河台、猿楽町にも、男坂、女坂があります。坂道に魅了されます。

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まとめ

 湯島天神の境内の一角には、「講談高座発祥の地」の石碑があります。講談は、江戸時代中期まで、町の辻々に立って行う辻講釈や、小屋で行うものでしたが、湯島天満宮の境内に住み、そこで講談を行っていた講談師の伊東燕普が、徳川家康の偉業を讃える講談を行う際、庶民と同じ高さでは失礼にあたる、として、高座を設けたのが最初なのだと言います。

 坂道を一歩一歩、歩くと、江戸を、そして、東京の今を感じることができます。また、台地や坂道とは違う歴史も知る機会にもなります。

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