小春日和とは、いつ頃の季節? 間違った使い方(誤用)があるのは、なぜ?

 小春日和という日本語を耳にすることがあります。小春日和とは、いつ頃の季節でしょうか。また、間違った使い方(誤用)があるのは、なぜでしょうか。小春日和が俳句で、いつの季語になるのかも含めて、小春日和についてまとめました。

小春日和とは、いつ頃の季節?

 小春は、旧暦で10月のことを言います。新暦では、11月から12月上旬にかけてです。

 日和は、大和言葉で、天気あるいは晴天のことですから、小春日和は、晩秋から初冬にかけて、春のように温かく穏やかな天気のことを意味します。小春日和が俳句で、冬の季語になっていることがよくわかります。

 寒さの厳しさが日々、増す中で、ひと時の暖かさを表現することが多くなっています。四季の移り変わりを感じ取ることができます。

 ちなみに、小春日和の読み方は、こはるびより、です。

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小春日和の使い方

 メールや手紙で、時候の挨拶として、うまく使ってみたいものです。こんな具合です。

 ・厳しい寒さの中でも、小春日和が続き、暮らしやすいですね。
 ・小春日和が続いています。お元気ですか。
 ・小春日和の暖かさに感謝です。お変わりなくお過ごしですか。

 実際に一度使ってみると、しっくりきます。

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小春日和に、間違った使い方(誤用)があるのは、なぜ?

 すでに述べたように、小春日和は、晩秋から初冬にかけて、春のように温かく穏やかな天気を指しますが、間違った使い方(誤用)があるのは、小春日和の言葉の中に、「小」さい、「春」という文字があるからでしょう。小さい春というイメージからすると、冬が終わり、これから温かい春がやって来るという印象が強くなりがちです。春の訪れというイメージとしてとらえてしまいます。

 小春日和を、「晩秋から初冬にかけて、春のように温かく穏やかな天気」として正しく使っている人の割合は約6割、逆に、「春の訪れ」のように間違って使っている人の割合は約4割、という調査結果もあるほどです。

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春日和

 温かい春の陽気を示すには、春日和が適当でしょう。まさに、春の季節、そんなには暑くない、ポカポカとして快適な日を示します。

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まとめ

 言葉は、「生き物」です。実際に、小春日和を使ってみるのがいいでしょう。日常生活の中で使うことで、言葉がしっかり馴染んできます。春の季節なら、春日和を使うと、季節感を感じることができます。小春日和の言葉に接すると、日本語の難しさを感じることができます。また、じっくり、日本語の深みも味わいたいものです。

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