11日からサービスが開始された動画配信のインターネットテレビ「AbemaTV(アベマティーヴィー)」を早速、視聴してみました。ニュース、スポーツ、バラエティ、アニメなど24チャンネルで、番組を楽しみました。通信状態が良ければ、世界どこでもインターネットを通して日本のテレビ番組を見ることができます。海外駐在中、なかなか日本のテレビを見ることができなかった経験からすると、改めて、インターネットの力を感じました。
AbemaTVは、テレビ朝日とサイバーエージェントが共同出資する会社が運営しています。「新しい時代のテレビ」を目指しているといい、無料で動画配信をしています。スマートフォンやパソコンで視聴可能で、スマホの場合は、専用アプリで、パソコンの場合は、ブラウザーで専用サイトにアクセスすれば、それぞれ、簡単に番組を見ることができます。既存の動画配信サービスに比べると、注目の会見を生中継したり、ニュースの主役を直撃したり、より、普通のテレビ番組に近いものになっています。
24チャンネルの中では特に、ニュース番組を興味深く見ました。この日は、有毒魚バラハタを販売してしまった東京・築地市場の仲卸問屋、東京・歌舞伎町の火事、ニラと間違ってスイセンを「にら玉」にして食べてしまった東京・江戸川区の女性、さらに、シリアの和平協議、「パナマ文書」を巡る経済協力開発機構(OECD、本部パリ)の緊急会合、バルト海の公海上で米駆逐艦に異常接近するロシア軍戦闘機などのニュースを伝えていました。
いつでも、最新のニュースを見ることができるのは、今の社会を知り、考える上で、役に立ちます。個人的には、もう少し、世界の出来事に関する番組が増えるといいと思いました。識者のコメントにも興味があります。
アドリア海・フヴァル島の風景をナレーションなしで流す番組もおもしろく見ました。欧州らしい解放感にあふれた日々の生活が映されていました。音楽、ドラマ、サーフスノースケート、アニメ、ドキュメンタリー、ペット、麻雀など番組は多彩で、番組を見ながら、ゆったりとくつろげそうです。
日本のテレビ番組がインターネットを通して視聴できるようになったのは、最近のことでしょう。私が欧州に駐在した2000年代後半までは、日本の番組を放送する衛星放送会社と契約して、ようやく、それらの番組を見ることができました。母国語の日本語で、日本のテレビ番組を視聴できる幸せを感じたものです。すでに、新聞などの活字は、インターネットの画面で読むことができるようになっていますが、今後は、AbemaTVのように動画も手軽に楽しめる時代が一気にやってきそうです。
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