定年後の体力を鍛えるため、街歩きに加えて、自転車による散策を始める 行動範囲も広がって、新たな視点も

 定年になっても、体力を鍛えたいと思い、日々の街歩きに加えて、自転車による散策を始めました。中年ゆえ、足腰は少々、痛くなりますが、行動範囲が広がって、歩きとは違った魅力を味わうことができます。昨日は、久しぶりに、獅子舞に出会い、夕焼けを見ました。今後も、自転車による「小旅行」を増やしていきたいと思っています。

 昨日は、川崎から、「馬込文士村」のある大田区・山王、中央、馬込地区を目指しました。自転車は、普通の家庭用のものです。第一京浜(国道15号線)を北東方向に進みます。ただ、このまま進むと、「馬込文化村」とは離れてしまうため、環八通りを左折、さらに北に進むため、右折をして、文化村を目指しました。しかし、同村まで直線に行く道路がありません。JR京浜東北線に沿いながら行けば、大森に着くだろう考えて進みましたが、蒲田から出る東急池上線、多摩川線の線路を遠くから見て、京浜東北線と思ったことから、ついに迷ってしまうことに。

 余裕がなくなると、混乱が深まります。方向感覚が狂い、結局、池上駅まで西方向に進んでしまいました。川崎-大森の直線距離は6.8キロですが、その1・5倍は走る結果になったでしょうか。自分の方向感覚を過信し、地図を確かめなかったのも良くなかったのですが。

 こうなると、道を探すだけで、散策を楽しむどころではありません。周囲を見ることもありません。きちんと、目標を定めて、進めていかないと、無駄が多く、混乱で、周囲を見渡す余裕もなくなってしまう。ここで、そんな人生の教訓も考えました。小さな話からですが。

 「馬込文化村」からの帰路はもちろん、第一京浜を使いましたが、「収穫」も多くありました。自転車だと素早く幅広く走れるため、いろいろなものを目にすることができました。JR大森駅近くの商店街では、地元神社の人々が、商店を営む氏子のために、商売繁盛を願って、獅子舞をしていました。何年ぶりでしょうか。日本の伝統行事に出会うことができました。そして、新年を迎えたことを改めて、感じることができました。

 第一京浜を走って、ふと川崎方向の空を見ると、美しい夕焼けが。夕焼けもじっくり見たことは近年なく、しばし、自転車を止めて、夕焼けに見入りました。思った以上に早く、夕焼けは終わってしまい、写真はあまり、いいものは撮れませんでした。

 売れない作家が、夫人と毎日、散歩に出かけ、その日の夕焼けの美しさを評価して楽しんだというエッセーを読んだことがありますが、夕焼けが心にしみてきます。「夕焼け評論家」になろうかなあ、とも思ってしまうほどです。

 自転車で行動範囲を広げる。歩くのに比べれば、速いので そのスピードゆえに、見落としもありますが、自転車も大いに活用していこうと思っています。自転車で少し遠出して、プールや温泉などでリラックスするのもいいでしょう。多摩川沿いを上流に走り、蕎麦などを食べて帰っても楽しいはずです。楽しみながら、身体を鍛えようと思います。

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獅子舞