日本庭園はいつ行っても、心が落ち着きます。東京・JR両国駅の近くにある旧安田庭園もそのひとつです。旧安田庭園の歴史、見どころはどうなっているでしょうか。料金やアクセスも合わせて紹介します。
旧安田庭園の歴史、見どころは?
歴史は?
旧安田庭園は、常陸笠間藩の本庄宗資が下屋敷として、この地を拝領したのに伴い、江戸・元禄時代に、造園したものです。その後、
旧備前岡山藩主・池田章政の邸宅
安田財閥の創始者・安田善次郎
の所有を経て、大正11年(1922年)、当時の東京市に寄付されました。
見どころは?
「心」の字をかたどった心字池でしょう。庭園の中央にあります。
大木がゆうゆうと空へと伸び、その影が緑色の水面に映えます。水鳥が池を泳ぎ、時折、水中にもぐっています。
園内を散策すれば、どこか、空気が澄んでいるようにも感じられ、心地いいひと時となります。
江戸時代の当時の特徴としては、隅田川から水を引き入れ、潮の干満によって、見え隠れする護岸や池の中の島など景観の変化を楽しむことができる「潮入り池泉回遊式庭園」だったことです。
隅田川からの導水構で水を引き、池の一部に設けられた水門で、水量を調整しました。隅田川で堤防が補強されたことに伴い、昭和40年頃、このシステムは閉鎖されてしまいました。この干満による池の変化はどんな感じだったのか、想像するだけでも楽しくなります。
潮入の庭園は、旧芝離宮庭園、清澄公園にもありましたが、いずれも、水門閉鎖で、目にすることはできなくなりました。
料金やアクセス
料金
料金は無料です。
アクセス
アクセスは、とても良くなっています。
JR総武線両国駅西口から徒歩で5分
都営大江戸線両国駅から徒歩7分
です。
住所は、東京都墨田区横綱1-12-1
となっています。
まとめ
やはり、ここも、周囲には、高層ビルが立ち並びますが、池や木々など庭園の自然の美しさの中で、しばしの静寂を満喫することが出来ます。浜離宮恩賜庭園(中央区)、六義園(文京区)、旧岩崎邸庭園(台東区)など、先人たちの知とも言える日本庭園を訪れるのが楽しみになります。
トップの写真は、池のほとりで、写真撮影をする和服姿の男女。
関連記事