読書ノートの究極の作り方や書き方は? おすすめのテンプレートの基本原則も紹介

 読書ノートはうまく作れば、情報満載で役立つ、自分だけの1冊になります。読書ノートの究極の作り方や書き方はどうなるでしょうか。おすすめのテンプレートは、どんな基本原則で作ったらいいかも合わせて紹介します。 

読書ノートの究極の作り方や書き方は? おすすめのテンプレートも紹介

ポイント1 抜き書きをする

 読書ノートの作り方や書き方の基本は、本の重要部分や、面白いと思った個所を抜き書きすることです。ただし、1回読んだだけで、抜き書きするのは良くありません。1回だけでは、抜き書きする個所が多すぎて、収拾がつかなくなる恐れがあります。

 情報を精査して、本当に重要な、本当に面白い箇所を抜き書きするということが、抜き書きの大原則となります。では、抜き書きで、読書ノートを作っていく方法を紹介しましょう。

ポイント2 まず、本を通読する

 読みたい本が見つかったら、通読します。

 この際に重要なのは、重要な部分、面白いと思った個所に、

 赤線を引いたり
 ポスト・イットを貼り付けたり
 ページの角を折ったり

 してマークすることです。どんどん、線などを引いたりすればいいでしょう。

 速読でもいいですが、時間があるのなら、じっくり読みたいものです。

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ポイント3 マークした部分を読み返す

 一度、通読して、少し時間が経過したら、これらのマークした部分や、その周囲の部分を読み返すことです。通読の時と違って、マークした部分などが中心になりますから、短時間で読み返すことができます。

 この時、やはり、重要あるいは面白いと思った部分については、マークはそのままにしておきます。逆に、重要あるいは面白いとは思えなかった時には、これらのマークを外します。赤線などだと消すのが大変ですから、できれば、取り外しが簡単なポスト・イットがおすすめです。

 1度目の通読と違って、新たに、重要あるいは面白いと思った部分には、赤線やポスト・イットなどでマークします。

 新たな発見や気づきがあった場合は、余白に、書き込んでおけばいいでしょう。

ポイント4 マークした部分をさらに読み返す

 マークした部分をさらに、2回、3回と読み返します。重要あるいは面白いと思った部分を精査する作業になります。この作業が進むと、情報の質が高まっていくのが実感できてきます。

 もう一度、本に戻って、読み返してもいいでしょう。

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ポイント5 読書ノートに抜き書きする

 重要あるいは面白いと思った部分を読書ノートに抜き書きしていきます。情報の質の高まったものだけにすることが大切です。この抜き書きの際にも、本当に、抜き書きすべきかを再度、検討するといいでしょう。

 抜き書きの時には、必ず、余白の部分を残すことです。これが、読書ノートのおすすめのテンプレートの基本原則となります。

 たとえば、A4用紙なら、1ページを左右で2分割し、左の部分に、本の中の引用部分(重要あるいは面白いと思った部分)を抜き書きしていきます。

 この際、出典(本の題名、抜き書き部分のページ)を付記することが重要になります。もし、本に戻って読みたい時に、すぐにその箇所を見つけ出すことができます。また、記事などで引用する時は、出典が必要になります。

 要約してももちろん、OKです。

ポイント6 抜き書きした読書ノートを読む

 抜き書きした読書ノートが完成したら、ノートを読み返します。この読み返しをすると、新たな発見や気づきがでてきます。そうしたら、それらの発見や気づきをノート右側の余白に書いていきます。

 読書ノートとの対話になります。本の内容が次第に、自分のものになってきます。

 読んだ本が自分にとって真に重要かどうかは、この余白部分がどれだけ埋まるかがバロメーターになります。余白があまり埋まらないようであれば、読んだ本はあまり役立たないと判断できます。極端な場合、その読書ノートを捨ててしまってもいいでしょう。

ポイント7 本をもう一度、通読する

 読書ノートが自分に役立つものになってきたら、もう一度、本に戻って通読します。さらに、情報の質を高めることができます。新しい気づきなどは、改めて、読書ノートに抜き書きしていきます。

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まとめ

 社会主義国のソ連を作った政治家ウラジーミル・レーニンは、ヘーゲル著「歴史哲学講義」全38巻の750ページを10ページに要約しています。時間はかかったでしょうが、自分に役立つ読書ノートに仕上がっています。

 「ノートに書くということは、この世にたった一冊しかない自分用の書物を作ることだ」と、花村太郎さんは著書「知的トレーニングの技術」の中で書いています。

 読書ノートも完成するまで、かなりの時間を要するものになりますが、役立つ、心強い読書ノートをぜひ作りましょう。

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