東京五輪・パラリンピックの開催に向けて、「バブル方式」と呼ばれる感染対策が取られています。バブル方式とは何で、ネーミングの意味はどんな点にあるのでしょうか。バブルは崩壊したり、はじけたりしないかも含めてバブル方式についてまとめました。
バブル方式とは何で、ネーミングの意味は?
バブル方式とは、東京五輪・パラリンピックの選手、関係者が外部と接触しないようすることで、新型コロナウィルスの感染防止を図ろうとするものです。
具体的には、
・選手、関係者は入国に際してウィルス検査を受ける
・選手、関係者は滞在期間中、競技会場、練習場、宿泊先などに留まる
・選手、関係者は入国後も定期的にウィルス検査を受ける
などの措置を取ります。
選手、関係者はこの環境で、ウィルスに感染する危険性が低くなります。また、選手、関係者がウィルスに感染しなければ、外部にウィルスが拡大することもありませんから、観客ら選手、関係者以外のウィルス感染防止も徹底できます。
バブルは、泡という意味ですが、バブル方式は、外部との接触をなくしたこの泡の中でウィルス感染の危険性を減らそうとするものです。
米国のメリアム・ウェブスター辞典は、バブルには、「小さなグループ」という意味があることを書いています。バブル方式が、限定された範囲内での取り組みであることがわかります。
ただし、一般の英和辞典には、「小さなグループ」という意味は載っていません。まだ、バブル方式が広く認識されていないからでしょう。
バブル方式は、米国のプロバスケットNBが昨年夏、取ったことで知られています。この動きを受けて、前出のメリアム・ウェブスター辞典は、バブルについて、「病気にさらされないよう、スポーツチームが一般の人々から隔離された区域」(直訳)という意味を加えています。
メリアム・ウェブスター辞典は、こちらです。
バブルは崩壊したり、はじけたりしない?
バブルには、景気過熱で、崩壊したり、はじけるという意味があります。よく知られた意味です。また、このほかにも、バブルには、「確実性(実体、恒久性)のないもの」という意味もあります。
ですから、バブル方式にも、外部との接触をなくすことでウィルス感染を防ぐ大きな防御になるものの、同時に、もろさを抱えているという意味が込められています。
まとめ
バブル方式をうまく成功させることができるかどうかは、選手や関係者だけでなく、東京五輪・パラリンピックを見守る国民ひとりひとりにもかかっているとも言えるでしょう。
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