日本庭園には魅力がたっぷりあります。江戸時代の代表的な大名庭園として知られる六義園(東京・文京区)もその一つです。池を中心に、築山、峠、島、橋、古道、森林などがあります。ゆっくり、自然の中、園内を歩くと、日本伝統の美しさを満喫することができます。
六義園の読み方はどうなっているのでしょうか。六義園の歴史や由来、見どころも徹底ガイドします。
六義園の読み方は?
六義園の読み方は、りくぎえん、です。
六義園の歴史や由来、見どころも徹底ガイド!
六義園の歴史は?
では早速、六義園の歴史を見ていきましょう。
六義園は、5代将軍・徳川綱吉の信任が厚く、大老格として活躍した柳沢吉保(川越藩主)が元禄15年(1702年)に築園したものです。「回遊式築山泉水」と呼ばれる大名庭園で、園内を歩きながら、四季の景色の移り変わりを楽しめるのが最大の特長です。
六義園の由来は?
六義園の名前の由来は、中国の詩の分類法「詩の六義」にあります。和歌では、その中国の分類法にならい、
そえ歌
かぞえ歌
なぞらえ歌
たとえ歌
ただごと歌
いわい歌
を「六体」に分類しています。柳沢吉保は、「むくさのその」と呼んでいたそうです。
明治時代には、三菱の創業者・岩崎弥太郎の別邸となり、昭和13年(1938年)、岩崎久弥によって、当時の東京市に寄付され、昭和28年(1953年)、国の特別名勝に指定されました。
六義園の見どころは?
煉瓦造りの正門から入り、「名勝 六義園」の石柱を見て歩くと、内庭大門があります。岩崎家が設置した門で、現在のものは再建されたものですが、当時の雰囲気が伝わってきます。
「名勝 六義園」の石柱
内庭大門
庭に入ると、しだれ桜の大木が目に入ってきます。樹齢60-70年で、高さは約15メートルになります。毎年春、桜は満開になると、滝のように、薄紅色の花をつけるといい、圧巻といいます。満開の桜を見てみたいものです。
岩崎家の邸宅は、このしだれ桜の近くにあったといい、「御殿」と呼ばれていたそうです。
しだれ桜
園内を西に歩くと、柳沢吉保が住んだ「六義館」の跡があります。ちょうど、「心泉亭」の建っている場所の近くでしょうか。柳沢吉保が館の正面から眺めたであろう景色を写真で撮影するといいでしょう。
池に浮かぶアーチ式の「蓬莱島」や、「妹山(いもやま)・背山」と呼ばれる中の島の築山、田鶴橋、池畔の「出汐湊(でしおのみなと)」などを見ることができます。しばし、眺めているだけでも、心が落ち着きます。
柳沢吉保が眺めた景観の現在
心泉亭
梅、ツバキ、コブシ、ヤマザクラ、サツキ、アジサイ、ハギ、ヒガンバナ、サザンカ、モミジなどの緑も、自然美を引き立てます。
茶屋も魅力の一つでしょう。滝や渓流、石組を楽しむことの出来る「滝見茶屋」、お茶を飲むことができる「吹上茶屋」があります。「つつじ茶屋」は岩崎家が造ったもので、柱と梁がツツジとサルスベリの木で造られています。成長が遅いツツジを建材として集めるのは難しく、珍しい茶屋になっています。
滝見茶屋
吹上茶屋
つつじ茶屋
庭園の北側に行くと、園内で一番高い築山の「藤代峠」があります。紀州(和歌山県)にある同名の峠から名付けられたそうで、その頂上には、「富士見山」があります。
藤代峠
「和歌のうら 芦辺の田鶴の鳴声に 夜わたる月の 影ぞさびしき」
この歌から名付けられた石の橋「渡月橋」も印象的です。2枚の大きな石で橋が造られています。橋の上から、池や木々などを眺めると、庭園の美しさを満喫できます。
中の島の「妹山・背山」を望む
渡月橋
六義園へのアクセス、入場料は?
六義園の住所は、東京都文京区本駒込6-16-3です。
六義園へのアクセスは、
JR山手線・駒込駅南口から徒歩2分(染井門)、同5分(正門)
都営新宿線・千石駅から正門まで徒歩10分
です。
入場料は、
個人一般 300円
65歳以上 150円
小学生以下・都内在住・在学の中学生は無料です。
まとめ
東京には、多くの日本庭園があります。小石川後楽園、向島百花園、旧古河庭園、殿ヶ谷戸公園などです。一つ一つ歩いて、その魅力を探ってみると楽しいひと時になります。
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