東京・神楽坂で、穴子のフィッシュ&チップスや色が変わるチキンライスを味わう 料理の奥の深さを実感
  パリで一緒に働いた友人たちと先日、東京・神楽坂に行き、食を楽しみました。穴子のフィッシュ&チップスや、色が変わるチキンライスなど、アイディアに富んだ、美味しい料理を味わいました。食の奥深さを改めて実感しました。

新旧の風景がうまくマッチした神楽坂には時々、行きますが、今回は、友人たちが私の定年退職を祝って、集ってくれました。久しぶりに会いましたが、会話が弾みます。

最初のレストランは、神楽坂通りを上って左手にある「CRAFT BEER SERVER LAND」でした。福島産の白ビール、田沢湖のピルスナー、愛知の金しゃちビールなど日本各地のビールが楽しめます。いつ来ても、ビール好きにはビール選びが至福の時になります。

この店のおすすめは、江戸前穴子をクラフトビールを使った衣で揚げた「穴子のフィッシュ&チップス」です。サクッとした食感が良く、ケチャップやマヨネー ズに付けて食べると、美味しさも倍増します。英国でよく食べた本場のフィッシュ&チップスは、白身の魚を使用したものでしたが、江戸前の穴子を使ったこと で、一層、日本の味となっています。

フランスのレストランかとも思えるような造りの「LA BOURGOGNE」でワインとチーズを味わい、隠れ家レストランの「アルボール」に行きました。一軒家を改築、路地裏にたたずむレストランで、その店構えに驚きます。玄関で靴を脱いで、中に入りました。

日本各地からの牡蠣の盛り合わせは一皿に4種の牡蠣が盛られ、いろいろな味が楽しめます。サラダは、果物かと見間違えるような野菜が並びます。農園で自家 栽培しているものです。食べてもいいのかなあ、というほどの美しさです。そのままでもいいですが、バーニャカウダーに付けると、また、違う味が楽しめまし た。

最後のチキンライスには驚きました。鍋には白飯と鶏の肉団子、トマトが入っています。どうやって食べるのかと思っていると、店の人 が手際よく、4人分に分けてくれました。白飯、トマト、鳥の肉団子を混ぜると、白飯が一瞬にして、オレンジ色に変わり、なじみの色のチキンライスに変わり ました。アイディアに脱帽です。

肉の甘味、トマトのフレッシュ感が感じられて、印象に残る一品となりました。

会社を定年退職して、新しい人生が始まりました。不安はたくさんありますが、友人たちが演出してくれた豪華な食事会は、励ましの言葉も詰まっているようで、勇気づけられるものになりました。私の人生の中で、大切な思い出の一つになりました。