テレビ番組で、時事問題を学ぶ 専門家のコメントに耳を傾けて イラストや図も活用

  専門家のコメントを大切にしていきたいと思っています。このため、最近は、テレビ番組に登場する専門家のコメントに耳を傾けることにしています。政治、経済、社会、国際問題などで専門家が解説・分析するコメントをノートに記録して、繰り返し読んでいます。グラフやイラストはスマートフォンで写真撮影して、「図解」としてノートに貼り付け、問題の理解を深めるようにしています。

 お気に入りは、テレビ朝日の午前の番組「ワイド!スクランブル」です。橋本大二郎さん、大下容子さんらを司会者に、各分野の専門家が、それぞれの問題について、解説・分析しています。テレビ番組は、なにげなく聞き流してしまうことも多いですが、しっかり、そのコメントを聞くと、問題の核心をついたものが多くあります。

 昨日は、ジャーナリストの池上彰さんと増田ユリヤさんが、「サウジアラビアとイランの国交断絶の背景」を解説していました。国交断絶は、サウジがシーア派の聖職者ニムル師を処刑したのが発端で、イランのデモ隊が暴徒化して、イラン国内のサウジ大使館を襲撃、サウジがこれに反発して、国交断絶に踏み切ったことを説明していました。スーダン、バーレン、ジプチ、ソマリアの4国もイランとの国交断絶に追随し、中東情勢が緊迫してきたことも指摘していました。

 そのうえで、池上さんらは、ポイントが、宗派、民族、核であることを強調。サウジは、信者たちが選んだ人を指導者とするスンニ派が多数の大国である一方、イランは、4代目アーリこそが正当な後継者であるとするシーア派の大国であることを解説しました。民族は、サウジがアラビア語を話すアラビア人、イランがペルシャ語を話すペルシャ人であることも説明しました。

 そして、最後に、パキスタンとサウジの間では、「密約」があったのではないか、と指摘しました。パキスタンが核開発した際、サウジが支援したといい、イランが再び、核開発に踏み切った時は、核の一部をサウジに移すというのが密約の内容だったと解説しました。池上さんは、今月、サウジの副皇太子で国防大臣のムハンマド・ビン・サルマン氏がパキスタンを訪問し、同国のシャリフ首相と会談したのは、この密約を確認するためのものではなかったか、と説明、緊張感が今後、高まる可能性に言及しました。

 これらの情報は、テレビ画面を見ながら、メモ用紙に書き留めました。そして、番組後は、このメモをノートの左側に写しました。右側は空欄ですが、自分のコメントや、今後、補足して調べることなどを追記していくつもりです。これは、先のブログで書いたレーニンのノートとも共通します。池上さんも同じように、ノートを左と右に分けて使用しています。

 スマホ活用は、IT(情報技術)の発展に基づくものでしょう。テレビ番組のグラフやイラストは、簡潔に、問題を解説したものが多く、役立ちます。スマホで撮影した写真は印刷して、ノートに貼り付けておきます。これらの「図解」を見れば、問題がすっきりと頭に入ってきます。

 いろいろな人々の意見に耳を傾ける。そして、新聞記事もチェックしながら、コメントを書いたノートを繰り返し読んで、考えていくつもりです。

写真は、テレビ番組から。グラフを撮影、印刷して、ノートに貼る。