料理はアイディアがカギ 1本のねぎに豚バラ薄切り肉を巻いて揚げた「ねぎカツ」を食べる

料理は、アイディアが一つのカギになると言えるでしょう。先週、日本テレビの番組「ぶらり途中下車の旅」で、1本のねぎに豚バラ薄切り肉を巻いて揚げた「深谷ねぎカツ」を見て、驚きました。長いねぎに肉を巻いて揚げた形があまり見たことがなく、印象的でした。そして、野菜と肉の取り合わせが絶妙で、とても美味しそうでした。

昨夜、早速、妻に頼んで作ってもらいましたが、大満足でした。

作り方は至って、簡単です。1本のネギをよく水洗いし、豚バラ薄切り肉をぐるぐると巻いていきます。これに、小麦粉、卵、パン粉を付けて、170度の油で5分ほど揚げれば完成です。きつね色になったら、食べ頃です。食材費もそれほどかかりません。食べる量は少なくても、ボリューム感があります。健康にもいいでしょう。

番組で紹介していたのは、埼玉県深谷市の和食店「旬ごはん・やまだ家」の「深谷ねぎカツ」です。甘味が強く、柔らかい「農研2号」という品種をほぼ1本、使っていました。長さが目立ちます。この品種は生産量が少なく、なかなか流通していないのだそうです。このねぎの白い部分に、武州豚のバラ薄切り肉を巻き、油で揚げます。ねぎの緑の部分をミキサーでペースト状にし、和風だし、ねぎ油を加えてソースを作ります。

旅した俳優の石丸謙二郎さんが、あつあつのカツにソースをかけて食べていました。目にも鮮やかでした。

我が家では、ソースは作りませんでしたが、家族に大好評でした。あまり、ねぎが中に1本入った、見たことのない形のカツ、カリカリのカツの衣の食感、そして、中から出て来るトロトロのねぎ。手軽にできた一品でしたが、会話が大いに弾みました。我が家の定番料理になりそうです。

工夫すれば、見た目も味も良くなる。料理の力を感じた一夜でした。