アプリ研究 初めて使う アマゾン・オーディブル 半藤一利氏の講演「漱石と司馬遼太郎の見た日本」を聴いて

 作家やジャーナリスト、学者ら著名人の講演をどこかで聴けないかと思っていたところ、アマゾン・オーディブル=写真はホームページ=があることを知りました。ビジネス、文学、自己啓発、落語など20以上の分野で、本の朗読が聴けるほか、講演についても、講演者が語る話を聴くことができます。早速、作家・半藤一利氏の講演「漱石と司馬遼太郎の見た日本」を聴いてみました。夏目漱石と司馬遼太郎が日本をどう見たかが語られ、勉強になりました。

 アマゾン・オーディブルは、1995年、米国ニューヨークで生まれました。ドナルド・カッツが長年、カセットテーププレイヤーを片手にジョギングをしていましたが、ネット上で音源をデジタルファイルに転換することに成功し、長年の夢だったオーディブルが出来上がりました。2008年にアマゾンの一員になり、2015年から日本でも聴くことができるようになりました。米、英、仏、独、豪に続いて6か国目になりました。

 スマートフォンがあれば、アプリを使って、どこでも、自由に本(オーディオブック)を聴くことができます。20以上の分野から本を選べば、自分のライブラリーに登録され、いつでも再生することができます。途中で、聴くのを止めた場合は、次に再生ボタンを押せば、続きから聴くことができます。「マイデータ」を開くと、聴いた時間によって、「真打」「二つ目」「前座」「見習い」「入門」とレベルが表示されるほか、リスニングタイム、ライブラリーのタイトル数などもわかるようになっています。月額1500円で聴き放題です(最初の1か月は無料で聴けます)。

 「成功した経営者や優れたコンサルタントの話のカセットテープ、いわゆるビジネス・テープを聴くのである。この習慣は、私だけがやっているものではない。短期間で成功する企業家を観察すると、彼らは移動時間中に、必ずといっていいほどこのようなテープを聴いている」

 「本当に豊かな知識を与えてくれる。優れた経営者がやってきた数十年の経験を、ほんの一~二時間で学べる。成功だけでなく、失敗からも学ぶことができる。雇用契約すれば非常に高価なコンサルタントが、その方法論を惜しげもなく公開している。しかも肉声を聞くことができるので、本では伝わりきれない、細かなニュアンスを把握できる」

 経営コンサルタントの神田昌典さんは著書「非常識な成功法則」で、こう書いています。対象は経営者ですが、耳から聴くことの有用性が伝わってきます。米国に比べて、日本では、こういうテープを販売する所は少なく、私も探しても簡単には手に入りませんでしたが、オーディブルのように、日本でも急激に普及してきたようです。

 半藤さんの講演会は55分ほどでしたが、聴き始めると、どの話も面白く、一気に最後まで聴いてしまいました。面白い箇所や重要なポイントをカードにメモし、その後、まとめて、要約をノートに書き留めました。こうしておけば、55分の講演内容を何度も読み返すことができます。不明な点はもう一度、聴き直せばいいでしょう。

 テレビ視聴アプリのAbemaTVや、TVer、ニュース閲覧アプリのSmart News、雑誌閲覧アプリのdマガジンなど、便利なアプリが増えています。うまく、活用していきたいと思います。 

Audible for Android

新品価格
¥0から
(2016/5/31 17:01時点)

Audible (オーディブル) 会員登録 – 無料体験期間1カ月

新品価格
¥0から
(2016/5/31 17:02時点)