さばの「エリート」である「とろさば」に魅了される SABAR東京銀座店を訪ねて

 「とろさば」とは、栄養価が高いサバの中で、選りすぐりのエリートのサバなのだそうです。その「とろさば」を看板料理にするSABAR東京銀座店を以前に訪れましたが、その美味しさに魅了されて、再び、同レストランに行きました。刺身、塩焼き、漬け丼など様々に調理された料理はどれも大満足なものでした。

 「サバの大好きなスタッフがお客サバをおもてなし。遊び心とサバ愛のあふれた空間は、まさに大人のサバーランド(ネバーランド)」

 「世界中の方に、その美味しさと感動に出会って頂くべく私たち『とろさば伝道師集団』が今日も真心を込めて、とろさば料理をご用意します」

 「とろさば」を世界へ――と銘打ったパンフレットには、こんなユーモラスなフレーズが躍っています。SABARによると、「とろさば」は、①東北(八戸前沖・三陸沖)で獲れる②脂質含有量21%以上③魚体550g以上、の3つを満たした鯖なのだそうです。

 前回同様、コース料理(3800円、税別)を注文しました。最初に出てきたのが、漁師料理として知られる「サバのなめろう」です。脂がのり、ねぎ、大葉などと絡めて食べると、さばの美味しさを味わうことができます。これだけでも満足ですが、次の「とろさばの刺身」=トップの写真=の美味しさにはさらに、いつも驚かされます。

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とろさばのなめろう

 とろさば燻製、とろさば刺身、漬けとろさば、とろ〆さばが一皿にどーんとのっています。店の方のアドバイスで、燻製はそのまま味わいましたが、他の刺身は、みょうがやネギ、生姜、わさび、カイワレなどの薬味を好きなようにつけて食べました。こんなに脂ののったサバはそうはないと思います。

 3品目の「メガとろさばの塩焼き」もまたまた、驚く料理です。写真のように、とても大きなサバです。こちらも脂ののりは良く、ねぎやキノコ、大根おろしなどを付けて食べました。とろさばと玉ねぎの冷菜、天ぷら、漬け丼、デザートなどが出て、コースは終了しました。

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メガとろさばの塩焼き

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刻みしめさばとオニオンスライスの冷菜

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とろさばの天ぷら

 さばに絞ったレストランはそう多くないでしょう。サバが嫌いな人にはダメでしょうが、サバ好きの人には大歓迎されそうです。サバという食材に絞って料理を考えたSABARの発想の良さが光ります。SABARは、東京のほか、大阪、京都、神戸などにもあります。とろさば重、とろさばしゃぶしゃぶ、とろさば薬膳スープ酸ラー鍋、とろさば串カツ・串焼き、和風フィッシュ&チップス、とろさばチョンゴルなど、いままで食べたことのない料理も多くあります。当分、SABAR通いが続きそうです。