加齢臭の原因、対策は? 入浴で、いい汗をかく体質にして解消 ノネナールに注意!

 加齢臭に悩む人々が増えています。特に、高温多湿になる夏場は、加齢臭に不快感が高まります。加齢臭の原因はどこにあるのでしょうか。原因を知り、対策を講じたいものです。入浴で、いい汗をかく体質にして、加齢臭を抑えましょう(トップのイラストは、「いらすとや」のものです)。

 ◇加齢臭の原因は?

 加齢臭は、「ノネナール」という物質によって引き起こされます。

 高齢になればなるほど、皮脂腺の中にある「バルミトオレイン」という脂肪酸と、過酸化物質が増加します。これら二つの物質が反応することで、ノネナールが発生し、悪臭の元になります。さらに、このノネナールは、汗の中の乳酸や、アンモニアなどの成分と混ざり、さらに悪臭の度を増すことになります。

 ◇いい汗、悪い汗

 では、加齢臭を抑えるにはどうしたらいいのでしょうか。まずは、汗には、いい汗と、悪い汗があることから見て行きましょう。

 いい汗は、じっくり時間をかけて体全体が温まった時に出てきます。体の奥から、じわじわと出てきた汗ですから、臭いがありません。一方、悪い汗は、急に肌が温まった時に出て来るもので、肌の汚れも含んでいるため、べたついて臭いがします。

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 ◇汗腺を鍛える

 いい汗、悪い汗を考えると、入浴で汗腺を鍛えて、いい汗をできるだけをかくようにするといいことがわかります。悪臭、さらには、加齢臭に悩まなくてもよくなります。

 ◇効果的な入浴法は?

 2段階に分けて行います。まずは、手足浴です。42~3度の熱い湯を船の半分ほどまでため、肘から手の指先までと、膝からつま先までをそれぞれ、お湯につけます。足湯はよく聞きますが、これを手にも応用すると考えたらいいでしょう。

 熱いお湯に両手足をつけると、休眠汗腺が目覚め、汗腺が鍛えられます。

 そして、手足浴の後、お湯の温度を35~40度に落として、しっかりと体全体を温めます。全身浴でも、半身浴でもその日の好みによって使い分ければいいでしょう。じっくり時間をかけて体全体を温めることができます。いい汗の条件が整います。

 入浴時間は、個人の好みでOKですが、2段階で25~30分ほどが適当でしょう。また、ゆったり入浴すると、血液の循環が良くなり、1日の疲れでたまった乳酸が減ります。乳酸は、悪臭の成分となるアンモニアも作り出しますから、時間をかけての入浴は悪臭対策をさらに効果的にします。
 
 入浴したら、頭皮や額、鼻筋、首や耳の後ろ、背中など皮脂の出やすい部分を中心に汚れを落とします。

 ◇夜間の入浴を積極的に

 朝風呂、朝シャンでもいいですが、短時間になりがちですから、加齢臭防止の効果を考えると、夜、就寝前に入浴するのがベストになります。体の温度が徐々に落ちていく時に眠くなるのが睡眠のシステムですから、快適な眠りを得ることもできます。

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