「天才とは忍耐なり」。こう述べたフランスの博物・植物学者ビュフォンは、数学を含め多くの偉業を成し遂げましたが、この言葉通り、毎日、学問に多大な時間を費やしました。勤勉のすすめとも言えるでしょう。質も大切ですが、まずは、一つのことに集中して、量をこなすことが求められることがわかります。
「自助論」(サミュエル・スマイルズ、竹内均訳)によると、ビュフォンは朝9時から午後2時までと午後5時から午後9時まで、机に向かい、学問に打ち込んだそうです。多くの読者に自らの思想を最良の形で伝えるために、文体を研究、原稿の推敲も繰り返したといいます。
「順序立てて仕事をすることを知らない人間は、いかに天賦の才に恵まれていようと、その四分の三は浪費しているも同然だ」
ビュフォンはこう語っています。
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勤勉であることが、いい仕事をするための重要な要素であることがわかります。まずは、質より量ということでしょう。量をこなすうちに、質も伴ってくると言えます。
作家の佐藤優さんも同じです。著書「読書の技法」によると、佐藤さんは毎朝、午前5時に起床、5時半から午後1時まで、集中的に原稿を書くそうです。昼食をはさんで、さらに、午後1時半から午後7時まで、読書、原稿執筆、散歩、そして、午後9時から午前零時まで、原稿執筆、ノート作り、語学学習にあてているといいます。
莫大な仕事量です。月産1000枚を超える執筆量は、これらの勤勉によって支えられていることが明確になります。
作家 佐藤優さん インプットに1日4時間 読書し、人に会い、知識を集積
ビジネス界に目を転じると、マネックスグループの松本大社長も、「人の能力はそれほど違わないと思っていますから仕事の時間の長いほうが勝ちます」と、その著書「お金という人生の呪縛について」で語っています。
このブログでよく書く本多静六・林学博士も勤勉で人生の成功をつかんだと言えます。
本多静六博士 暗記は力なり 「エキス勉強法」とは? 【偉人のスタイル】
「『無念夢想』という言葉が禅にあります。これは一言で言うと、『無心』。心を空っぽにして、心をどこにも置かないということです。あれこれと余計なことを考えず、今やるべきことに気持ちを集中させる。そうすることで人間は、素晴らしい力を発揮することができるという教えです
「目の前のことに、ただ没頭してみる。すると、驚くほどのパワーが生まれるのです」
建功寺住職の枡野俊明さんは著書「禅シンプル生活のすすめ」で、禅語「無念夢想」について、こう書いています。
時間を大切にする。そして、自分の目標や夢に向けて、地道に勉強する。こうした生活スタイルが大切なことがわかります。
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