将棋の藤井聡太竜王(19)が来期、A級に昇格します。一方、今期A級だった羽生善治九段(51)はB級1組に降格します。将棋のA級とはどんなものでしょうか。また、歴代の在位記録で最長はどの棋士でしょうか。昇格や降格の条件も含めて、将棋のA級についてまとめました。
将棋のA級とは?
将棋のA級とは、将棋界の最高位の階級です。何人かというと、トップ棋士10人が所属しています。10人は例年6月から翌年3月まで総当たりのリーグ戦で対局し、「名人」への挑戦権を競います。
今期の第80期では、斎藤慎太郎八段(28)が8勝1敗で優勝し、渡辺明名人(37)への挑戦権を得ました。名人戦は4月から7番勝負で行われます。先に4勝した棋士が名人となります。
また、A級では、
羽生善治九段が2勝7敗
山崎隆之八段(41)が1勝8敗
と下位2人になり、B級1組への降格が決まりました。
80期A級の成績は、日本将棋連盟の公式サイトでご覧ください。
将棋のA級を頂点に、実力別に上から、
B級1組
B級2組
C級1組
C級2組
があり、それぞれ総当たりのリーグ戦が行われます。
各クラスの上位2~3人がひとつ上の級に昇格できます。
藤井竜王は、B級1組で優勝し、A級への昇格を決めました。
歴代の在位記録で最長はどの棋士?
歴代の在位記録で最長は、大山康晴十五世名人です。A級の上の名人の18期を含めてA級以上に連続44期いました。大山名人は69歳で亡くなりましたが、その時までずっと、A級以上でした。
他の棋士の在位記録は以下のようになっています。
加藤一二三九段(82) 36期
谷川 浩司九段(59) 32期
羽生 善治九段(51) 29期
です。
この中で、加藤一二三九段は史上最年少の18歳という最速でA級に昇格、4回、B級1組に降格しながらも復帰を果たしています。
まとめ
将棋のA級では、一流のトップ棋士が名人の座を目指して競い合います。A級のレベルの高い熱戦を楽しみましょう。
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