ロシアによるウクライナ武力侵攻のニュースに接していると、シロビキという言葉を耳にすることがあります。シロビキとは、どんな組織でしょうか。また、シロビキのメンバーは誰で、ロシア・プーチン大統領との関係はどうなっているのでしょうか。シロビキについてまとめました。
シロビキとは？
シロビキとは、ロシアのジャーナリズムで使われている用語で、プーチン大統領側近の軍・情報機関を指します。
プーチン大統領の下、ウクライナへの武力侵攻を決めたとされています。重要閣僚のラブロフ外相はこの武力侵攻の決定には加わっていないとされており、シロビキの組織としての高さがわかります。
シロビキのメンバーは誰？
では、具体的に、シロビキのメンバーは誰でしょうか。
シロビキを統率しているのが、国家安全保障会議のパトルシェフ長官です。プーチン大統領と同様、情報機関KGBの出身で、プーチン大統領が最も信頼していると言われる人物です。ロシア軍によるウクライナへの武力侵攻も、この安全保障会議で決定されました。
パトルシェフ長官とともに、トップ５を構成しているのが、
連邦保安庁のポルトニコフ長官
対外情報庁のナルイシキン長官
ショイグ国防相
ゲラシモフ参謀総長
です。ポルトニコフ長官とナルイシキン長官はいずれもKGB出身です。
連邦保安庁のポルトニコフ長官は、ロシア国内の情報収集・分析、工作活動
対外情報庁のナルイシキン長官は、外国の情報収集・分析、工作活動
をそれぞれ担っています。
また、ショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長は軍の作戦策定、実行を担っています。
シロビキには、このトップ５のほか、情報機関や国防関係省庁の幹部やOBらが加わっています。
シロビキと、ロシア・プーチン大統領との関係は？
シロビキは、他の省庁と比べると、最高位に位置します。「鉄の結束」とも称されます。ただ、プーチン大統領との力関係は歴然で、プーチン大統領が圧倒的に優位に立っています。政策決定の際、対外情報庁のナルイシキン長官らがプーチン大統領によって、とがめられる場面も目立っています。
まとめ
ロシア軍によるウクライナ侵攻はいつまで続くのか。多くの人々が抱く懸念ですが、今や、シロビキには、プーチン大統領の暴走を阻止することはできないとする見方が強まっています。
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