クーデターとは 簡単にわかりやすく解説 語源や、革命との違いは?

 民政移管されて10年となったミャンマーで、国軍によるクーデターが2021年2月1日に起きました。また、アフリカ北東部スーダンでも2021年10月25日、軍が反乱し、クーデターを起こしました。クーデターとは何なのでしょうか。クーデターの語源や、革命との違いも含めて、簡単にわかりやすく解説します。

クーデターとは 簡単にわかりやすく解説

クーデターの語源は?

 フランス語のcoup d’Etatです。

 coupは、打撃、攻撃、軍事行動

 Etatは、国家、政府

 という意味がそれぞれあります。

クーデターとは

 例解新国語辞典(三省堂)によると、クーデターは、「武力を使って、政権を奪い取ること」となっています。

 また、岩波国語辞典は、「権力者階級の一部が政権を奪い取る目的で行う武力行使」としています。

 さらに、世界史辞典(平凡社)は、「武力によって権力を急襲して一挙に転覆させる非合法的政権移動。革命とは違い、通常同一支配層内部での権力闘争で、政権担当者の交替にとどまることが多い。とりわけ軍人が政治的支配層を成している国家に多い」としています。

 今回のミャンマーのクーデターは、国軍が、アウン・サン・スー・チー国家顧問や国民民主連盟(NLD)幹部を自宅などに拘束したうえで、全権掌握を宣言しました。

 国軍は、NLDが圧勝した2011年11月の総選挙で「不正」があったとして、NLD側に調査を要求したものの、これをNLD側が拒否したため、クーデターを行ったと主張しています。

 政権は、以下のように変わりました。

 スー・チー国家顧問が率いる国民民主連盟(NLD)主導の政権
    ↓
 国軍主導の政権

 まさに、国語辞典や世界史辞典の指摘のように、クーデターが起きたことがわかります。

革命との違いは?

 クーデターと革命の違いはどんな点にあるのでしょうか。

 例解新国語辞典(三省堂)によると、「革命は、それまでの政治体制を根本からかえることを言うが、クーデターは支配権をめぐるあらそいをさすことが多い」としています。

 また、岩波国語辞典は、「被支配階級が、支配階級を倒して政治権力を握り、国家や社会の組織を根本的に変えること」としています。

 クーデターは、支配階級内部で、政権が変わります。これに対して、革命は、国家体制そのものを覆す形となっており、クーデターよりももっと大きい歴史上の変革となります。

 ・「アンシャン・レジーム(旧体制)」と呼ばれたブルボン絶対王政を民衆が倒したフランス革命(1789年-1799年)
 
 ・ロシア帝国を民衆が崩壊に追い込み、レーニンが率いる世界初の社会主義国家が誕生したロシア革命(1917年)

 を見ると、その規模の大きさがわかります。

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まとめ

 ミャンマーでは、1962年以来、軍事政権が続き、2011年1月に民政移管が行われていました。今回のクーデターで、再び、軍事政権に戻りました。今後も、ミャンマーの政治は大きく動きそうです。

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