
京都・祇園祭、東京・神田祭とともに、日本三大祭りの一つである天神祭が2025年も行われます。大阪天満宮の夏祭りです。天神祭の特徴とはどうなっているのでしょうか。どんな祭りなのか、2025年の日程や場所も含めて解説します。
天神祭の特徴とは? どんな祭り?
大阪城越しに見える天神祭の花火が美しい pic.twitter.com/vtewlHugfV
— KenKen (@KenKenPhoto) May 25, 2024
天神祭の由来や歴史は?
天神祭は、学問の神様、菅原道真公の鎮魂祭として天暦5年(951年)に始まったのが由来です。長い年月の間、引き継がれて行われてきた祭りで、1000年以上の歴史と伝統があります。
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天神祭の見どころは?
天神祭の特徴を見どころで見てみましょう。見どころははたくさんあります。さすが、日本三大祭りのひとつといえるでしょう。魅力満載です。
宵宮の鉾流神事(ほこながししんじ)
神事の後、神童、神職、楽人が乗った斎船(いつきぶね=小舟)が鉾流橋の斎場から堂島川へとこぎ出されます。神童がこの時、船上から神鉾を流し、ご神意をうかがいます。この神事によって、天神祭は始まります。
本宮の陸渡御
神霊移御で、菅原道真公の御神霊が「御鳳輦(ごほうれん)」と呼ばれる神輿に奉安されると、催太鼓を先頭に、約3000人が船渡御の乗船場である天神橋まで約3キロを歩きます。
陸渡御は以下のような構成となります。
第一陣
催(もよおし)太鼓
↓
猿田彦
↓
神鉾
↓
地車
↓
獅子舞
↓
狸々(しょうじょう)山車
↓
采女
↓
稚児
↓
文車(ふぐるま)
↓
牛曳(うしひき)童児
↓
御旗
↓
風流花傘
↓
神饌唐櫃(しんせんからびつ)
第二陣
総奉行
↓
前行
↓
前衛
↓
御羽車
↓
御太刀
↓
御錦蓋
↓
御菅蓋
↓
御鳳輦
↓
神童
↓
斎主
第三陣
鳳御輿
↓
玉神輿
また、陸渡御の通過時間はは以下のようになっています。
午後3時半 天神橋一丁目付近
↓
午後4時 西天満交差点付近
↓
午後4時半 老松通り付近
↓
午後5時 大江橋、大阪市役所前
↓
午後5時半 天神橋北詰(乗船場)に到着
本宮の船渡御
陸渡御の約3000人が天神橋北詰に到着すると、花火が打ち上げられ、船渡御が始まります。船渡御は第一船団、第二船団のふたつに分かれて、渡御を行います。合わせて、100隻、1万人の人々が参加、約7キロを2、3時間かけて渡御します。
例年、以下のような構成になっています。
・第一船団
陸渡御を行ってきた祭祀関係の船で構成されます。船団は、天神橋付近から上流に向かって進み、飛翔橋で折り返して天神橋に戻ってきます。
御神霊を乗せた御鳳輦船や、御羽車、鳳神輿、玉神輿を乗せた奉安船では、「船上祭り」の神事が行われます。神様に船上から氏子や市民の生活を見てもらい、平安と繁栄を祈願するものです。特別観覧席から、これらの神事を目にすることができます。
・第二船団
天神祭の協賛関係の船で構成されます。御神霊を迎える奉拝船を中心とする船団は、第一船団とは逆に、飛翔橋から下流に向かって進み、天神橋で折り返して飛翔橋に戻ってきます。
第一船団、第二船団とは別に、どんどこ船、人形船などが川を行き来し、船渡御を盛り上げます。
本宮の奉納花火
奉納花火が大川をはさんだ両岸の川崎公園と桜宮公園の2か所から打ち上げられ、祭りは華やかさを増します。花火は4000発~5000発に及び、船のかがり火と美しいコントラストを際立たせます。毎年約130万人が見物します。
源八橋、桜宮橋、川崎橋からの花火見物もおすすめです。
天神祭2025年の日程や場所は?
本日より天神祭奉納花火の一発協賛を大阪天満宮授与所にて募っております。
1発 5,000円から、花火玉レプリカを記念品としてお渡しております。
皆様のお申し込みをお待ちしております。 pic.twitter.com/oUG6NavOKG
— 大阪天満宮 (@osakatemmangu) May 1, 2025
7月24日(木)が、宵宮
7月25日(金)が、本宮
の2日間で、
場所は、大阪天満宮(大阪市北区天神橋2-1-8)と、その周辺で行われます。
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天神祭2025年の概要 宵宮と本宮のスケジュール
大阪天満宮の公式ホームページによると、宵宮、本宮の祭事スケジュールは例年、以下のようになっています。
7月24日(木)宵宮
一番太鼓 午前4時から4時半まで 大阪天満宮
宵宮祭 午前7時45分から8時半まで 大阪天満宮
鉾流行列参進 午前8時半から8時50分まで 大阪天満宮
鉾流神事 午前8時50分から9時半まで 天満警察前
行宮祭 午前11時から11時半まで 西区千代崎
山蔭流儀式包丁奉納 午前11時半から正午まで 大阪天満宮
天神講獅子獅子舞 正午から午後零時半まで OAPプラザ・帝国ホテル
催太鼓氏地巡行 午後4時 天神橋1丁目
どんどこ船宮入 午後4時15分 大阪天満宮
水上薪能 午後6時40分 帝国ホテル大阪
催太鼓宮入 午後9時から午後9時半まで 大阪天満宮
獅子舞宮入 午後7時半から午後8時半まで 大阪天満宮
7月25日(金)本宮
本宮祭 午後1時半から午後2時まで 大阪天満宮
神霊移御 午後2時15分から午後3時まで 大阪天満宮
陸渡御列出発 午後3時半から午後6時まで 大阪天満宮
船渡御列出発 午後5時半 天神橋
船渡御 午後6時から午後9時まで 大川→実施されません。
船上祭 午後7時半 特別観覧席付近
奉納花火 午後7時半から午後8時50分まで 大川→実施されません。
催太鼓宮入開始 午後9時から午後9時半まで 大阪天満宮
還御祭 午後10時から午後11時まで 大阪天満宮
天神祭へのアクセス
ドライバーから届く夏の夜
大阪 天神祭
2024.7.25 撮影 pic.twitter.com/GQ7DQX6k89— MKタクシー🚕 (@MKofficial_PR) August 6, 2024
大阪天満宮へは、
JR大阪天満駅から徒歩約5分
地下鉄南森駅から徒歩約5分
となっています。
まとめ
古き良き大阪を愛し、その文化や風景を親しみを込めて描いたのが、菅楯彦や生田花朝です。生田花朝《だいがく》《天神祭》、菅楯彦《浪華三大橋緞帳》などは活気あふれる一方で、情緒も漂います。→(続 pic.twitter.com/qfGqRxhL2M
— 美術展ナビ (@art_ex_japan) January 20, 2023
天神祭は大阪を代表する夏祭りです。生國魂神社の生玉夏祭、住吉神社の住吉祭と並んで、大阪三大夏祭りともなっています。新型コロナウィルス感染防止のため、2020年、2021年は、神事のみが行われ、2022年も一部、行われないものもありました。2023年からは通常の形で開催されています。夏の風物詩を大いに満喫しましょう。
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