七草粥とは 由来や春の七草の効能は? お正月の後の食文化を大切に

 1月7日の朝、七草粥を食べる風習があります。お正月の豪華なご馳走で胃が疲れ気味になりますが、七草粥は、そんな胃を助けてくれる優しい味となります。七草粥とは何でしょうか。七草粥の由来や、春の七草の効能を調べてみました。

 お正月の後にやって来る食文化を大切にしたいものです。

 ◇七草粥は、春の七草で作る

 七草粥に入れるのは、春の七草と呼ばれるものです。ちょっと、小さい頃を少し思い出してみましょう。

 セリ
 ナズナ
 ゴギョウ
 ハコベラ
 ホトケノザ
 スズナ
 スズシロ

 こう言ってよく春の七草を覚えた人も多いのではないのでしょうか。まさに、これらの七草が、七草粥の「主役」になります。松の内の最後に、無病息災を願って食べるものです。

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◇七草粥の由来

 では、こんな七草粥にはどんな由来があるのでしょうか。七草粥の由来を調べると、古代中国から日本に伝えられ、奈良、平安、そして、江戸時代を経て、出来上がった風習であることがわかります。七草粥は、時代を経て引き継がれてきた風習です。

 ・中国では

 中国では前漢時代(紀元前208年から206年)、新年の運勢を占う儀式が始まりました。新年を迎えて、元日は鶏、2日は犬、3日は猪などについてそれぞれ占い、1月7日は、人の日として、人について占いました。

 長年、この占いは続きましたが、唐時代(618年から907年)になると、この1月7日に、7種類の野菜を煮込んだ汁物を食べて、無病息災、長寿、健康維持を願うようになりました。また、この日には、官吏の昇進が発表されたことから、立身出世を願うものともなりました。

 7種類の野菜から、この汁物は、「七種菜羹(ななしゅさいのかん)」と呼ばれました。七草粥の原形とも言えるものです。

 ・日本に入って

 日本では奈良時代、若い野菜を摘んで正月に食べる「若菜摘み」の食文化がありました。この時期、中国から、「七種菜羹(ななしゅさいのかん)」の風習が日本に入り、時代が平安へと移り変わる中で、「若菜摘み」と「七種菜羹」の風習がミックスされて、七草粥が誕生することになりました。

 さらに、江戸時代になって、幕府が、1月7日を、「人日の日」として、五つの節句の一つに定めたことから、七草粥がこの日に食べられることになり、大きな風習として定着しました。

 日本が中国から食文化でも大きな影響を受けたこと、中国の食文化が日本の食文化と結びついてきたことがわかります。

 ◇七草粥の効能は?

 そんな七草粥ですから、七草のひとつひとつに、さまざまな効能があります。以下のようなものです。

 ・セリ

 独特の香りがあり、ビタミンA、C、カルシウム、リン、カリウムを含みます。食欲増進、解熱、整腸、利尿、高血圧防止などの効用があります。また、密集して生えることから、競り勝つとして、出世などの幸運を願うものにもなっています。

 ・ナズナ
 ぺんぺん草とも言われます。江戸時代によく食べられた野菜で、解毒、解熱、止血、利尿、むくみ防止、高血圧防止などの効用があります。

 ・ゴギョウ

 母子草とも言われます。痰や咳の防止・緩和、解熱、風邪予防、むくみ防止などの効能があります。

 ・ハコベラ

 ハコベとも言われ、中国でも薬草としてよく知られていました。ビタミンC、カルシウム、カリウム、フラボノイドなどが含まれ、腹痛防止・緩和、胃炎防止、止血、利尿などの効能があります。

 ・ホトケノザ

 食欲増進、整腸、高血圧防止などの効能があります。

 ・スズナ

 カブ(蕪)を指します。ビタミンが豊富で、整腸、便秘防止、骨粗鬆症防止、がん予防などの効用があります。

 ・スズシロ
 大根を指します。ビタミンA、C、フラボノイド、ジアスターゼなどを含み、消化促進、二日酔い解消、頭痛緩和、便秘解消などの効能があります。

 身近にある野菜から、栄養を摂り、多くの病気を避ける。春の七草には、さまざまな効用があり、先人たちの知恵が詰まっています。

 ◇七草粥のまとめ

 七草粥を食べる時、必ずしも、これら春の七草にこだわる必要もないでしょう。もし、春の七草がなければ、ネギやミツバなど身近にある野菜を使って七草粥を作ればいいと思います。食材として使う野菜の効能を調べれば、日頃、食べている野菜に対する感謝の気持ちが生まれてきます。「MY七草粥」の出来上がりです。スーパーで売っている「七草粥セット」を購入してもいいでしょう。

 七草粥を食べる風習は減ってきていますが、時には、日本の伝統食に目を向け、先人たちの知恵を感じたいものです。

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