温泉マークの3本の湯気(♨)の意味は? 発祥の地はどこ? 

 ポカポカと温かそうな湯気を3本上げる温泉マークは、温泉の特徴をとらえ、ホッとさせてくれます。4年前には、外国人にわかりにくい、として、国際的に通用する新しい温泉マークも考案されましたが、新、旧どちらの温泉マークも併存されることになりました。

 3本の湯気の意味は何でしょうか。また、発祥の地はどこでしょうか。

温泉マークの3本の湯気の意味は?

 観光地の温泉や公衆浴場を示す温泉マークには、3本の湯気が立ち上っています。この3本の湯気については、3回、入浴することを示したものであるとの説があります。

 ・1回目は、5分くらい浴槽に浸かり、湯に慣れる。
 ・2回目は、8分くらいゆったりと浴槽に浸かり、疲れを取る。
 ・3回目は、5分くらいさっと浸かり、温かさを保って湯を出る。

 というものです。

 真ん中の湯気が他の2本に比べて、少し長いのは、2回目の入浴が大切なことを示していると言えそうです。

 すっかりなじみになった温泉マークには、そんな生活の知恵が込められています。入浴する時に、もう一度、その意味をかみしめたら、身も心も温まりそうです。

 ただ、定説ではなく、温泉は、宿舎に着いた時、夕食前、就寝前、あるいは翌日の朝風呂などのうち3回入浴することを示しているとの説もあります。

温泉マークの発祥の地はどこ?

 群馬県安中市の磯部温泉が最初に、この温泉マークを使用したとして、「温泉マーク発祥の地」を掲げています。1661年(万治6年)、この土地で、農民の土地争いが起きました。その時、江戸幕府が出した評決文に、磯部温泉を示す温泉マークが書かれていたといい、このことを発祥の地の根拠にしています。

温泉マークが地図記号として使用されるようになったのは?

 地図の中で、温泉を示すマークとしては使われるようになったのは、1884年(明治17年)と言われています。陸軍参謀本部陸地測量部が作成した地図に、温泉マークが登場しています。

 この時は、文(学校)、〒(郵便局)、卍(寺院)などのマークも使われています。ずいぶん、長い歴史があることがわかります。

温泉の科学 温泉を10倍楽しむための基礎知識!! (サイエンス・アイ新書)

温泉マークは、外国人にはわかりにくく

 日本人にとっては、温泉マークは見るだけで、温泉の様子が目に浮かぶものですが、外国人にとっては、温泉を連想するものではなく、ラーメンなどの温かい食べ物や、料理店などを思い浮かべるものでした。

 このため、経済産業省が2016年7月から、国際的に通用するものに変更しようとして見直しを検討、新しい温泉マークとして、3人が温泉に浸かる様子も添えたものを示しました。

 しかし、マーク変更を話し合う日本工業規格(JIS)の委員会では、全国各地の温泉地から、「現行の温泉マークは生活の中に溶け込んでいる」「看板取り替えなどの多額の費用がかかる」などの意見が出ました。また、温泉地のホテル関係者らが存続を強く望みました。

 結局、経済産業省は2017年、新旧の温泉マークを併存させる方針で問題の決着を図りました。

まとめ

 日本各地には、いい温泉がたくさんあります。機会をみて、訪れるのも楽しいでしょう。

あわせて読みたい
末広がりの言葉の意味とは? 縁起がいい理由は? 禅語「唯心」のように、プラス思考で末広がりを活かす
日日是好日の読み方や意味は? この禅語を座右の銘にしよう
「おだやかに、シンプルに生きる」(枡野俊明著)を読む 禅語を学び、禅の心を日々の生活に生かす

関連記事広告