ホワイトアウトとは、どんな現象? 発生の仕方は? 対策を知って、危険を避ける!

 冬になると、西高東低の気圧配置になり、西から、強い寒気団が日本列島に流れ込むことで、ホワイトアウトの現象が起きることがあります。ホワイトアウトとはどんな現象なのでしょうか。また、どうやって発生するのでしょうか。対策を知って、ホワイトアウトの危険を避けたいものです(イラストは、いらすとやのものです)。

ホワイトアウトとは、どんな現象?

 ホワイトアウトとは、雪が降った地域で、視界が雪に覆われて真っ白になり、全く見えなくなる状態です。視界ゼロですから、この現象に遭遇すると、自分がどこにいるのか、目の前に何があるのか、どちらが東西南北なのかがわからなくなります。位置や方向、距離の感覚が麻痺してしまいます。

 「地吹雪」とも言われています。

 山間部はもちろんですが、車の往来が激しい市街地でも起きます。

 降雪による気温急低下が起きる中、視界ゼロの地域に閉じ込められることになり、とても危険な状態に陥ります。

ホワイトアウトの発生の仕方は?

 では、どのようにして、ホワイトアウトは発生するのでしょうか。

 暴風が吹くことで、地上に積もった雪が一気に巻き上げられて起こります。目の前は雪一面になります。降って積もった雪は軽いことが多いですが、気温が0度以下に低下すると、さらに乾いた雪になります。この中、風速が強まることで、ホワイトアウトが発生しやすくなります。

 また、大粒の雪が風のない中で降り続くことで、視界のない状態を作り出してしまうこともあります。

ホワイトアウトの過去の災害

 「命かけ 娘を温めた」

 こんな見出しの記事(2013年3月の朝日新聞)があります。

 同紙や報知新聞の記事によると、北海道湧別町の漁師、岡田幹男さん(当時57歳)は、軽トラックで小学3年の長女、夏音(なつね)さん(9歳)を迎えに行って帰る途中、ホワイトアウトに巻き込まれました。軽トラックを乗り捨てて、知人宅を目指しましたが、約300メートル離れた農業用倉庫入り口前で力尽きてしまいました。

 幹男さんは、自分のジャンバーをスキーウェア姿の夏音さんの身体にかけたうえで、倉庫の扉と自分の間で、夏音さんを抱きかかえて意識を失っていたといいます。幹男さんはその後、凍死が確認されました。夏音さんは軽度の凍傷で命に別状はありませんでした。

 まさに、自分の命をかけて、娘を温め、娘の命を救ったということです。

 子供を思う親の愛情はいつでも深いものだと感じられます。また、2人とも助かってほしかったとつくづく思います。自然の恐ろしさも痛感できる、痛ましい事故でした。

 この時、北海道では、ホワイトアウトの中、車に綴じ込められるなどして、9人(岡田さんを含め)が死亡しました。

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事故を報じた朝日新聞(左)と報知新聞(右)の記事

ホワイトアウトに遭ってしまった時の対策は?

 屋内にいる場合

 暴風、降雪が激しい時は極力、屋内にとどまり、外出を控えることです。ホワイトアウトが起きるかもしれない状態では、外に出るのは危険です。

 屋外で遭遇した場合

 歩いている時でしたら、近くの建物に早急に避難することです。コンビニや商店、場合によっては、民家に避難させてもらい、天候の回復を待つといいでしょう。

 乗用車でホワイトアウトに遭遇した時は、後続車による追突を避けるため、ハザードランプを点灯させて、停車します。外に出ても視界がなく、方向感覚を失うだけですので、極力、車内にとどまり、天候回復を待ちます。この時、乗用車の排気管が雪で塞がれると、一酸化炭素(C0)が車内に流れ込み、一酸化中毒になるため、排ガスが車内に入らないよう換気に気を付けたいものです。

 その時の居場所や状況を知人や警察、消防署などに連絡して、救出を待ちます。

まとめ

 自然災害は度々、私たちの予想を覆して襲ってきます。常に、警戒を怠らないようにしたいものです。

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