くらやみ祭の歴史や名前の由来は? 2024年の日程や行事、見どころは? 

 大國魂神社の例大祭「くらやみ祭」は毎年、勇壮な「神輿渡御(とぎょ)」などで大人気です。くらやみ祭の歴史や名前の由来はどうなっているのでしょうか。また、2024年の日程や行事、見どころはどうでしょうか。府中・大國魂神社の「くらやみ祭」についてまとめました。

くらやみ祭の歴史や名前の由来は?

DSC_5684
神輿渡御

大國魂神社の歴史は?

 大國魂神社は創建が111年5月5日という歴史のある神社で、大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)が武蔵の国の守り神として祀られています。また、

 東京大神宮
 靖国神社
 明治神宮
 日枝神社

 と並んで、東京五社のひとつになっています。

 社殿は、第4代将軍・徳川家綱が寛永7年(1667年)に改築したもので、東京都の有形文化財に指定されています。また、大國魂神社の参道に植えられたケヤキ並木は、府中市のシンボルになっています。樹齢400年以上のケヤキもあり、国の天然記念物に指定されています。

くらやみ祭の名前の由来は?

 大化の改新(645年)の頃、大國魂神社には、武蔵国の国府が置かれ、毎年、国府祭が行われてきました。くらやみ祭は、この国府祭りから始まったとされています。

 当初はまさに暗くなった夜間に行われたことから、「くらやみ祭」と呼ばれるようになりました。しかし、次第に、灯りを点けるようになりました。時代の変遷を感じさせてくれます。

 その勇壮な神輿渡御などから、「けんか祭り」、さらに、提灯が灯されるようになったことから、「提灯祭り」などとも呼ばれることもあります。さまざまな別称があることは、くらやみ祭の人気の高さを証明していると言えるでしょう。

スポンサードリンク

1000年以上つづく例大祭 くらやみ祭ってナンだ?
Audible (オーディブル) – 本を聴くAmazonのサービス

くらやみ祭2024年の日程や行事、見どころは?

DSC_5686
神輿渡御

くらやみ祭の日程・場所

 くらやみ祭は毎年、創建の日前後の4月30日から5月6日まで行われています。

 2024年も、4月30日(火)から5月6日(月)まで、大國魂神社(住所 東京都府中市宮町3-1)で行われます。

 2024年は、2023年と同様、通常の形で行われます。

 くらやみ祭は2020年、2021年、新型コロナウィルス感染防止のため、神事は神職によって行わました。このため、神輿渡御などのイベントは中止となりました。2022年も神輿渡御は、子供神輿や競馬式(こまくらべ)などとともに中止となりました。

あわせて読みたい
くらやみ祭をオンライン動画や写真、イラストで楽しむ 大國魂神社の例大祭

くらやみ祭の行事、見どころは?

 くらやみ祭の行事、見どころは以下のようになっています。

品川海上禊祓式

 くらやみ祭は、4月30日、「品川海上禊祓式」で、一連の行事が開始されます。これは、

 「汐汲み・お浜降り」
 「汐盛り」

 とも呼ばれる神事で、神職が品川の海上で身を清め、清めの汐水を神社に持ち帰り、祭りの期間中、心身を清めるのに使用します。

 祭りの期間中、連日、イベントがありますが、その中でも、注目度の高い行事を紹介します。

囃子の競演

 5月3日午後6時30分から
 山車10台がケヤキ並木に出て、競演します。

競馬式(こまくらべ)

 5月3日午後8時から
 旧甲州街道の150メートル区間を、6頭の馬が3往復します。競馬式は、武蔵国の国司が最上の馬を朝廷に献上するため、国内から良馬を集め、選んだことに由来しています。

万燈大会

 5月4日午後0時30分から午後2時30分まで
 地元の青年会らが作製する万燈の出来栄えや、万燈を操る技を競い合います。

子供神輿

 5月4日正午
 約20基の子供神輿が参道からケヤキ並木まで練り歩きます。

太鼓の饗宴

 5月4日午後5時から午後6時まで
 大太鼓が大鳥居前で、饗宴します。迫力のある音が毎年、多くの人々を魅了します。

山車行列

 5月4日午後6時から午後9時まで
 20台の山車が大鳥居前の旧甲州街道やケヤキ並木を巡行します。

 こうして見てくると、多彩な行事がたくさんあります。

神輿渡御

 その中でも、大人気なのが、5月5日午後6時から行われる神輿渡御です。くらやみ祭りのメーンとなります。6張りの大太鼓の音が響く中、「エイサッ、ホイサッ」の掛け声で、白丁姿の男たちが8基の神輿を担ぎ、神社周辺の府中市内を駆け巡ります。

 くらやみ祭のすごさを体感することができ、多くの市民らを魅了します。いつまでも印象に残るでしょう。

あわせて読みたい
くらやみ祭をオンライン動画や写真、イラストで楽しむ 大國魂神社の例大祭
大國魂神社秋季祭くり祭り2022年の日程や場所は? 歴史やアクセスは? 
大國魂神社すもも祭の歴史とは? 2022年の日程や場所、見どころは? 

スポンサードリンク

くらやみ祭へのアクセス

DSC_1753
大國魂神社

 京王線府中駅から徒歩で約5分
 JR南武線、武蔵野線府中本町駅から徒歩で約5分

まとめ

DSC_5708
神輿渡御

 コロナの影響で、これまで3年連続で神輿渡御などを見ることができなくなっていました。2023年は通常の形で行われますので、大いに、華やかなくらやみ祭を楽しみましょう。(写真はすべて、2019年5月5日に撮影したものです)。

あわせて読みたい
大國魂神社酉の市2023年の日程や場所は? 由来や縁起物の熊手は?
大國魂神社すもも祭の歴史とは? 2023年の日程や場所、見どころは? 
大國魂神社秋季祭くり祭2023年の日程や場所は? 歴史やアクセスは? 
末広がりの言葉の意味とは? 縁起がいい理由は? 縁起物にはどんなものがあるか
神田祭2023年の日程(スケジュール)や見どころは? 神輿ルートや、特徴、歴史は?
亀戸天神の藤 2023年の開花状況、見頃は? 藤まつりの日程やライトアップは?



あわせて読みたい
朝日新聞デジタル 紙面との違いは? レビューでメリット、デメリットを比較
就活におすすめの新聞は、どこの新聞? いつから読むべきか?
就活のための時事問題対策 新聞のニュース記事で勉強 読まないと不利にも