豆をまき、恵方巻を食べて、家内安全などを願う節分が終わると、翌日は、立春です。旧暦では、1年の始まりでしたが、この日に、禅寺の門や家庭の玄関などに、「立春大吉」のお札が貼られます。「立春大吉」のお札の意味や効果とはどうなっているのでしょうか。また、いつまで貼るのでしょうか。「立春大吉」のお札についてまとめました。興味深い話にも注目です。
「立春大吉」のお札(ふだ)の意味や効果とは?
立春とは
立春とは、季節の始まりとなる日です。立春のほかに、立夏、立秋、立冬がありますが、立春は、1年の始まりとなるため、特に大切にされてきました。2024年は2月4日です。
春なのに、まだまだ寒いと毎年、感じる方も多いでしょうが、「立」の文字に注目してください。「立」は、「これから始まる」という意味であり、立春は、「これから春が始まる」ということになります。
冬が終わり、次第に暖かくなってきます。そんな季節の移り変わりを示しています。
同時に、日本語の豊かさを感じることができます。八十八夜や、二百十日は、立春を起点にした言葉です。
「立春大吉」のお札の意味や効果
「立春」、「大吉」という二つの言葉からは、立春を機に、これからの生活がよくなりますように、との願いが伝わってきます。禅寺から始まった風習で、家庭にも広がりました。和紙などに、「立」「春」「大」「吉」と縦書きされ、「立春大吉」には、厄払いの意味が込められています。
前日の節分で、豆をまいて、厄を払い、その翌日に、また、「立春大吉」と書いて、厄払いを徹底しました。
季節の変わり目には、疫神や悪霊がきて病気や災いを起こすと言われてきました。節分と、立春大吉のお札には、災いを避けたい、という強い願いが詰まっています。効果もあるでしょう。
「立春大吉」はいつまで貼る
これから始まる1年、災いがないように、という願いを込めるわけですから、1年間、貼っておきます。立春を迎えるたびに、新しい「立春大吉」に貼り変えればいいでしょう。
「立春大吉」には、興味深い物語が
立春大吉の文字を見ると、左右対称になっていることに気づきます。この左右対称の文字列から、やってきた鬼が退散してしまうという物語ができあがりました。こんな物語です。
鬼が玄関に貼られた「立春大吉」を見ていったん家に入ったものの、後ろを振り返ると、また、薄い紙に書かれた「立春大吉」の文字が。鬼は、まだ入っていない家があると勘違いして、逆戻りしてしまう、という具合です。
結局、鬼は家の奥まで入らず、帰ってしまうことになります。錯覚させて、鬼を追い払ってしまおうという狙いなのです。
まとめ
日本の伝統行事を知ると、日本文化の豊かさを感じることができます。「立春大吉」のお札を貼ってみてはいかがでしょうか。禅寺でもらっても、自分で書いてもいいでしょう。
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