ヘルマン・ヘッセとは、どんな人? ヘッセおすすめの本は? 

 ドイツの作家ヘルマン・ヘッセ(1877年-1962年)は、「車輪の下」や「春の嵐」、「青春は美わし」などの作品で良く知られています。そのヘルマン・ヘッセとは、どんな人だったのでしょか。また、ヘッセおすすめの本はどうでしょうか。作品のひとつ「ヘッセの読書術」からその一端を探ってみました。

ヘルマン・ヘッセとは、どんな人?

 私は、「ヘッセの読書術」を繰り返し読んでいますが、ヘルマン・ヘッセの読書量にはいつも驚かされます。ヘルマン・ヘッセは、名だたる読書家であったことがわかります。

 「ヘッセの読書術」の中頃に出て来る「世界文学リスト」を眺めると、その思いを強くします。古今東西の900冊以上がリストに載っています。しっかり本を読もうという気にさせてくれます。

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ヘッセおすすめの本は?

 では、早速、「世界文学リスト」をチェックして、ヘッセおすすめの本を見て見ましょう。

 「世界文学リスト」は、「世界文学文庫」の巻末に付されたもので、ドイツ語圏で刊行された本が紹介されています。もちろん、ヘッセが読むべきとしておすすめした本です。

 リストは以下のようになっています。

 プラトーン「ソクラテスの弁明」
 シェイクスピア「ヴェニスの商人」
 ゲーテ「若きウェルテルの悩み」
 「聖書」
 孔子「論語」
 グリム童話集
 古代ギリシャ抒情詩集
 プルータコス「プルターク英雄伝」
 「ニーベルンゲンの歌」
 パスカル「パンセ」
 モリエール「人間嫌い」
 スコット「アイヴァンホー」
 「アンデルセン童話集」
 ツルゲーネフ「はつ恋」
 ドストエフスキー「罪と罰」

 などが網羅されています。

 いずれも今も読み継がれている古典ばかりです。じっくり読みたい本がそろっています。ヘッセがこれらの本をどんな視点で選んだのかを考えながら読んでも面白いでしょう。

ヘッセおすすめの日本の本は?

 ドイツ語への翻訳の関係でしょうか。残念ながら、日本の本は載っていませんが、ヘッセは、禅と俳句を称賛しています。

 禅については、「一つの民族が獲得した最良の財産の一つ、仏陀と老子の教えに匹敵する叡智と実践の教義である」とし、俳句については、「日本人は17文字の詩という素晴らしい発明をしました。そして彼らは、芸術作品は手軽につくることによってではなく、その逆によってすぐれたものになることに絶えず意識していました」と書いています。

 この本の訳者である岡田朝雄さんが岩波文庫、角川文庫を中心に、日本で出版されている本を紹介しています。安価な文庫本が多いのもうれしいところです。

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まとめ

 ヘッセは、「第一に、シェイクスピアとゲーテを知ることはどうしても必要である」と書いています。ヘッセが2人の作家を推奨する理由はどこにあるのでしょうか。まずは、この2人の作品を読み、世界文学リストを片手に、世界の古典を読み続けると、改めて読書の楽しさを知ることができるでしょう。

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