胃カメラ検査はわからないことも多くて不安になることがあります。胃カメラ検査前日の食事はどうしたらいいでしょうか。また、検査の手順や時間、検査後の注意点はどうでしょうか。胃カメラ検査を実際に受けた私の体験から、胃カメラ検査についてまとめました。病院、クリニックのアドバイスに従って検査を受けることが大切です。
胃カメラ検査前日の食事は?
胃カメラ検査前日の食事については、午後9時までに夕食を取るように指導する病院・クリニックが多くなっています。食べ物は、消化のいいもので、脂の多い食べ物は避けるようにアドバイスされます。検査当日の朝食は摂らず、水やお茶のみが許されるようになっています。
私が検査を受けたクリニックでは、検査時間の12時間前までの食事はOKということでした。検査開始時間は午前11時でしたので、前日午後11時までは食事を摂ることが可能でした。検査時間が午後の場合は、前日午後9時までですと時間があいてしまいますので、検査時間の12時間前のほうが合理的かなあ、と思いました。
検査時間の2時間前からは、水分も口を湿らす程度にするようアドバイスされました。
前日の食事はいつまでか、どんな内容が適当か、これらを知っておくことがまず大切になります。
胃カメラ検査の手順や時間は?
胃カメラ検査の承諾書にサイン
胃カメラ検査当日、検査場所に到着したら、事前にもらった承諾書をよく読み、サインすることになります。主な内容は以下の通りです。
・鼻腔が狭い場合は、経口内視鏡に変更することがある。
・のどの麻酔薬でアレルギー、中毒などの副作用がある。薬剤アレルギーがある場合は申し出を。
・苦痛を緩和するため鎮静剤を静脈注射する場合がある。
・生検を行った場合は、激しい運動、飲酒は避ける。
・検査後、痛みが続く場合は、病院・クリニックに連絡する。
これらを覚えておくことで、どんな検査・処置が行われるかがわかり、あわてないですむようになります。
鼻から内視鏡を注入しての胃カメラ検査
どんな手順で胃カメラ検査が進むかを知っておくのも同じです。
内視鏡は、
鼻から
口から
胃の中に入れていく2つの方法がありますが、痛みが少ない鼻からの内視鏡検査をすすめられました。
鼻腔の広さを測定
まず、看護師がチューブを右の鼻、あるいは、左の鼻に入れるか鼻腔の広さを測定してくれます。より広い鼻腔のほうがスムーズに検査が進みます。
次に、鼻腔を広げ、出血を予防する薬をスプレーしてくれます。そして、胃の中の泡や粘液を取り除く薬を飲みます。私は、小さな紙コップに入っていた薬を飲みましたが、やや苦く、決して、美味しいものではありませんでした。
鼻腔に麻酔薬を注入
これらの準備が終わったら、鼻腔に麻酔薬を注入されます。しばらく、注射器のようなものを鼻に挿したままでしたが、看護師さんからは、「のどに麻酔薬が入ってきたら、飲んでください」と言われました。
鼻から内視鏡を通す
鼻から内視鏡を通しました。私は、痛さは感じませんでしたが、内視鏡が食道や胃などを通る時、違和感があり、早く終わらないかなあ、と思いました。
生検は?
幸い、ポリープもガン組織もありませんでしたが、ピロリ菌の有無を調べるため、組織の一部を取る生検を行いました。
胃カメラ検査の時間は、ここまでで計約10分間でした。検査後、別室で、検査を担当した医師が画像を見ながら、検査結果を説明してくれました。
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鼻からの胃カメラ検査とは
経鼻内視鏡検査とも言われます。鼻から内視鏡を胃の中に入れて、先端の超小型カメラで胃の様子をモニター画面に映し出して観察するものです。
胃のほか、食道、十二指腸の粘膜も観察でき、
炎症
潰瘍
ポリープ
ガン
を発見することができます。
胃カメラには、口から内視鏡を入れる方法もありますが、鼻からの方が痛みも少ないとされています。鼻からのほうが受けやすいというのを覚えておくといいでしょう。
胃体部粘膜不整と診断された場合のガンの可能性は?
私は健康診断で、バリウムを飲んで胃をレントゲン撮影したところ、胃体部(中心部)の粘膜不整が見られ、鼻からの胃カメラ検査をすすめられました。胃体部粘膜不整という聞きなれない症状に接すると、ガンの可能性はどのくらいあるのか不安になりますが、検査を前に、内科医に聞いたところ、50人に1人がガンと診断されるということでした。
この割合が高いか、低いかは個人によって判断が分かれると思いますが、この比率を頭に入れておくといいでしょう。
バリウムによる胃レントゲン撮影では、不鮮明な部分もあり、すぐにガンを疑い、不安にならないようにしたほうがいい、と別の内科医も言っていました。
胃カメラ検査後の注意点は?
胃カメラ検査の副作用がないかチェック
胃カメラ検査後も、注意が必要です。検査で使用した薬剤で、副作用が出る恐れがあるからです。
消泡剤には副作用はありませんが、鼻腔拡張・出血予防に使用した薬剤のプリビナには、血圧が上昇する副作用が出る場合があります。また、麻酔薬キシロカインには、めまい、吐き気を催す副作用があります。
検査が終わったら、これらの副作用がないか慎重に見極めることが大切です。また、鼻やのどのしびれ、違和感は検査後1時間くらいでなくなります。
鎮静剤を使用したら運転はしない
鎮静剤を使用した場合は、ふらつきや眠気、目の焦点が合わない症状が出ることがあります。車やバイク、自転車等は1日間程度、運転しないことが必要です。
生検を行った場合は、激しい運動、飲酒を避ける
すでに承諾書の項目で述べたように、生検を行った場合は、激しい運動、飲酒を避けることが大切になってきます。
胃カメラ検査後は約1時間、食事をしない
麻酔は検査後1時間くらい効いているため、食事はしないことも求められます。無理して食べると、麻酔の影響で、食べ物が気管支に入り、誤嚥性肺炎を引き起こしてしまう危険があります。
水を一口、飲んで、むせないことを確認してから、食べ始めるといいでしょう。消化のいいものを選び、刺激物は避けることが大切です。
まとめ
私は胃カメラ検査は初めてで、痛さはあるのか、苦しくないのか、さらに、麻酔は効くのかなどわからないことが多々ありました。実際、胃カメラ検査を受けてみると、いろいろな不安が解消されました。これから胃カメラ検査を受ける方は参考にしていただけるといいと思います。
また、スクリーンで胃などの画像を見ていると、暴飲暴食をしてはいけないなあ、と思えてきます。検査はもちろん役立ちますが、日頃から、健康に留意することも大切であることを痛感しました。
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