灘のけんか祭りの歴史や由来は? 2023年の日程や場所、見どころは?

 祭りの名前を聞くだけでも勇壮さを感じられる「灘のけんか祭り」は松原八幡神社の秋の例大祭です。灘のけんか祭りの歴史や由来はどうなっているのでしょうか。また、灘のけんか祭り2023年の日程や場所、見どころはどうでしょうか。灘のけんか祭りについてまとめました。

灘のけんか祭りの歴史や由来は?

 松原八幡神社の公式ホームページなどによると、灘のけんか祭りは、旧暦8月15日に松原八幡神社で行われていた「放生会(ほうじょうえ)」が由来とされています。放生会とは、生き物を殺生しないよう逃がしてやる儀式で、全国各地の八幡神社で行われていました。

 松原八幡神社では、11世紀から12世紀にかけて、放生会が始まったとみられています。

 その後、15世紀半ば、播磨の守護大名赤松政則が同神社に田地や米を寄進したのを、氏子たちが喜び、壇尻や神輿を担いで、近くの御旅山(おたびやま)に登りました。この時に、祭りの内容は放生会から大きく変わり、さらに、江戸時代になって現在のような祭りになりました。

 当初、祭りは旧暦8月15日に行われていましたが、明治時代、太陽暦が採用されて、現在の10月15日に行われることになりました。

 白浜町はかつて妻鹿と言われたため、灘のけんか祭りは、「妻鹿のけんか祭り」とも言われて親しまれています。毎年15万人の人々でにぎわいます。

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灘のけんか祭り2023年の日程や場所、見どころは?

灘のけんか祭り2023年の日程や場所は?

 灘のけんか祭りは毎年、10月14日と10月15日に、松原八幡神社 兵庫県姫路市白浜町、姫路市南東部の灘地区、御旅山で開催されています。

 2023年も10月14日(土)、15日(日)に行われます。

日本の祭り(週刊朝日百科) 灘のけんか祭り・伊勢大神楽・神嘗祭 (16号)
日本の祭り(4(近畿編)) [ 理論社 ]

灘のけんか祭り2023年の見どころは?

 10月14日が、宵宮
 10月15日が、本宮

 になっています。

宵宮

 10月14日の宵宮では、

 東山を先頭に、

 木場
  ↓ 
 松原
  ↓
 八家
  ↓
 妻鹿
  ↓
 宇佐崎
  ↓
 中村

 の順に宮入りが行われます。これら7つの地区の氏子たちがそれぞれの地区の7基の屋台を担いで、松原八幡神社に宮入りし、練り合わせを行います。

本宮

 10月15日の本宮では、松原八幡神社の

 一の丸
 二の丸
 三の丸

 の3基の神輿による合わせ(ぶつかり合い)が境内で行われます。これら3基の神輿を担ぐ男たちは、豪快に、神輿をぶつけ合います。相手の神輿を倒したほうが勝ちとなります。

 さらに、この後、3基の神輿は、御旅山に向かい、ここでも、合わせ(ぶつかり合い)を行います。6基の屋台も御旅山に登り、練り合わせを行います。祭りは最高潮に達します。「けんか祭り」の名称通りのものとなります。

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灘のけんか祭りへのアクセス

電車の場合

 松原八幡神社へ 山陽電車・白浜の宮駅下車 徒歩で約5分

車の場合

 松原八幡神社へ 姫路バイパス「姫路東」で下車

 

灘のけんか祭りのまとめ

 2023年は2022年と同様、従来通りの完全な形で、日本で有数のけんか祭りとして人気がある灘のけんか祭りを楽しむことができます。

 灘のけんか祭りは新型コロナウィルス感染防止のため、2020年は、神輿合わせ(ぶつかり合い)と屋台の練り合わせが中止となりました。これは、昭和天皇の容体が悪化した1988年以来となりました。また、2021年も、神輿合わせ(ぶつかり合い)などの神事は行われましたが、規模が縮小されて行われました。

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