就活では入社試験や面接で、時事問題を問われることがよくあります。就活のための時事問題対策はどうしたらいいでしょうか。新聞には、精度が高く、情報量に優れた記事がたくさんありますから、そんな新聞のニュース記事で勉強するのがおすすめです。新聞を読まないと不利になることもあります。
就活に役立つ新聞記事や、その読み方、スクラップ方法など時事問題対策についてまとめました。
就活のための時事問題対策 新聞のニュース記事で勉強 読まないと不利にも
就活に役立つ、おすすめの新聞記事は? 1 1面トップ記事
1面トップ記事は、新聞作成の編集時点で、最も重要と各新聞社が判断したものです。今、どんなニュースが社会の中にあるのかを把握するうえで、必ずチェックするといいでしょう。
政治
経済
社会
国際
文化
スポーツ
などの新聞記事が随時、掲載されます。
読み方としては、見出しをチェックしたら、すべてを読み込むことが大切です。
できたら、1社の新聞だけでなく、2、3社の新聞を読むといいでしょう。同じニュースの記事なら、新聞社によって、どう、そのニュースが捉えられているかがわかります。同じニュースでも、新聞社によって、捉え方が異なる場合も多いですから、複眼を養う意味でも、複数の新聞を比較して読むことが特に、おすすめです。
時代の流れをフォローすることは、就活に大いに役立ちます。
ただ、すべての記事をスクラップする必要はありません。1面トップ記事は、生ニュースが多く、その後、そのニュースに関する記事は多く掲載されますから、それらの記事を読んでから、どの記事をスクラップしておくかを判断すればいいでしょう。
あわせて読みたい
新聞の読み方のコツ 7つのポイントで情報力アップ 30年以上の記者経験から 基本編
就活に役立つ、おすすめの新聞記事は? 2 時事用語やキーワードの解説記事
ニュースを読んでいると、そのニュースを読み解くのに必要となる時事用語やキーワードが出てきます。各新聞は、これらの時事用語やキーワードを解説した記事を随時掲載しています。
いちからわかる 朝日新聞
ニュースQ⁺ 読売新聞
きょうのことば 日経新聞
などの記事です。
これらの時事用語やキーワードは、特に、就活の際の一般教養(常識)や面接に役立ちます。興味を持ったり、重要だと思った時は、スクラップしておくといいでしょう。ひとつの時事用語やキーワードについて、1枚の紙に貼っておくことが原則です。
新聞社によって、時事用語やキーワードに関する解説は異なります。複数の新聞記事を読むことで、理解はより深まります。
次々に、スクラップを続ければ、ひとつの時事問題について、大きな知識として、記憶することが出来ます。
あわせて読みたい
新聞スクラップのやり方 7つのポイントで、情報力アップ! 30年以上の記者経験から
就活に役立つ、おすすめの新聞記事は? 3 総合面(2、3面)の記事
1面トップ記事が生ニュースが多いのに対して、総合面(2、3面)の記事は、その1面記事を深堀りしたものが多くなります。生ニュースをまとめたうえで、その背景や今後の行方などを分析しています。
時時刻刻 朝日新聞
スキャナー 読売新聞
真相深層 日経新聞
などです。
これらの記事を書くにあたっては、多くの情報量を必要とします。そのうえで、情報を取捨選択してニュースを分析することになりますから、新聞記者にとっても力量を問われることになります。情報量、記者の力量に欠ける記事は、読者をひきつけるものにはなりません。
たとえば、最近の国際ニュースでいえば、アフガニスタンで復権したイスラム主義勢力のタリバンについて、総合面(2、3面)の記事をスクラップして蓄積していけば、問題の核心を把握することができます。専門家に近いレベルの情報を収集することもできます。しっかり、自分の言葉で、タリバンについて語ることもできるようになるでしょう。
あわせて読みたい
新聞記事の要約の仕方は? 見出しを活用した実例を7つのポイントで解説
就活に役立つ、おすすめの新聞記事は? 4 連載記事
新聞社は、もっと掘り下げていきたいニュースについては、連載を組むことが多くあります。総合面(2、3面)の記事が単発になることが多いのに対して、連載記事は何回かに分けて、同じニュースの背景や行方を探っていきます。
たとえば、同様に、国際ニュースでいえば、EUから離脱したイギリスの動きについて、連載記事を集めて置けば、この問題に対する理解を深めることができます。
過去にさかのぼって、ひとつのテーマに関する連載記事を、いくつかの新聞で集めれば、さらに大きな効果を発揮します。
ひとつのテーマについて、1ページの紙面を割いて分析した記事も役立ちます。
基礎からわかる ○○ 読売新聞
池上彰の現代史を歩く 日経新聞
などがこうした記事に相当します。
あわせて読みたい
EUから完全離脱したイギリスのメリット、デメリットは? 関税、移民、通商問題で
就活に役立つ、おすすめの新聞記事は? 5 社説
社説は、論説委員が、その新聞社の社論として書く記事です。社説というと、その論調が注目されがちですが、就活にも大いに役立ちます。記者経験豊富の論説委員が、ニュースをうまくまとめて、論考し、社論を導いているケースが多くあります。
そのニュースのまとめを読んでいくことで、ニュースのポイントを把握することができます。総合面の記事や連載記事などとともに読み込むといいでしょう。
あわせて読みたい
新聞スクラップは時代遅れ? 検証の結果は?【情報力アップ】
就活に役立つ、おすすめの新聞記事は? 6 1面コラム記事
1面コラム記事は、名文家とも呼ばれるベテラン記者が執筆しています。それぞれの新聞の「顔」とも言われています。
天声人語 朝日新聞
編集手帳 読売新聞
余禄 毎日新聞
春秋 日経新聞
産経抄 産経新聞
などの記事です。
1面コラム記事は、情報の収集、分析にも役立ちますが、これらの記事によって、入社試験で課される作文や論文の執筆の練習をするといいでしょう。
気に入った記事があったら、すべてを書き写してみると、記事の構成がわかります。記事の冒頭部分は、他の本や人の話などから、興味深い話を引用していることが多くなっており、読者を記事に引き込みます。
入社試験用の作文や論文では、冒頭の部分を、自分の体験談から始めれば、採用担当者に大きく評価されるものになります。どれだけ、魅力的な体験談を書けるか、そして、その体験談で、作文や論文のテーマにあった文章にできるかが、いい作文や論文になるかを左右するものになります。
あわせて読みたい
新聞電子版のスクラップのやり方 紙面ビューアーで簡単で効率的に
就活に役立つ、おすすめの新聞記事は? 7 記事を漢字練習や数字把握に活用
入社試験では、漢字を問う問題も出題されます。新聞を読んだら、気になる漢字を見つけて、自らの手で、漢字を書いてみるといいでしょう。新聞では、デスクや校閲らの人々がひとつひとつの記事をチェックしますから、漢字の使い方でほとんど間違いがありません。安心して、漢字練習ができます。
あわせて読みたい
大人になって、漢字が書けない、思い出せない こんな悩みを解消する漢字練習方法は? 【情報力アップ】
また、新聞を読んでいると、重要な、入社試験に出そうな数字に出会うことが多くあります。そんな時は、手帳などに、その数字を書き留めておくと役立ちます。
たとえば、2021年10月10日の読売新聞を例にすると
藤井聡太三冠(王位、叡王、棋聖)
国際課税最終合意 136か国・地域 法人税最低15%
2009年3月18日の衆院選で、民主党が308議席を獲得して政権交代
プロ野球 オリックスの山本由伸投手が14連勝
エンゼルス・大谷翔平選手の今季ホームラン数は46本(3位)
などの数字を挙げることができます。
日々の新聞をチェックすると、多くの数字に出会うことができます。これらの数字は、暗記しておくと、威力を発揮します。
就活生みーんな2000円♪ 朝日新聞デジタル「就活割」
5人に1人が登録!ベネッセの成長支援型逆求人就活サービス【dodaキャンパス】
まとめ
こうして見て来ると、新聞には、就活に役に立つ、おすすめの記事がたくさんあることがわかります。そして、就活のための教材にもなることも理解できるでしょう。最近は、新聞をあまり読まない学生も増えています。ですから、新聞を読む習慣を身につけるだけで優位に就活を行うことができます。逆に、新聞を読まないと、就活で不利にもなり得ます。
新聞は1回読んだら終わりではありません。3回も4回も何回も繰り返して読むことで、知識を蓄積することができます。そして、できたら、ひとつひとつの時事問題について、自分でまとめてみるといいでしょう。ぜひとも、新聞で、就活の成功を引き寄せてください。
あわせて読みたい
就活におすすめの新聞は、どこの新聞? いつから読むべきか?
朝日新聞デジタル 紙面との違いは? レビューでメリット、デメリットを比較
Audible (オーディブル) – 本を聴くAmazonのサービス
楽天ブックス
関連記事広告