情報カードの書き方や使い方は? 情報カードのサイズは何がいい? 7つのポイントで解説!

 新聞や本、雑誌、テレビ、インターネットなど情報はいたるところにあります。そんな情報の洪水の中から、自分にとって本当に有意義な情報を見つけ、有効に活用していきたいものです。自分にとって、情報の「宝」を見つけていく作業になります。そんな中で、情報カードは、情報の質を一段階ずつ高めていくのに大いに役立ちます。情報カードの書き方や使い方はどうしたらいいでしょうか。また、情報カードのサイズは何がいいでしょうか。発想が発想を呼ぶ--。その方法を7つのポイントで解説しました。30年以上、新聞記者をしてきた私が実践している方法でもあります。

情報カードの書き方や使い方は? 情報カードのサイズは何がいい? 発想が発想を呼ぶ その方法を7つのポイントで解説!

 

ポイント1 情報を集める

 まずは、広く、浅く、が原則です。今の世の中に、どんな情報があるのかを新聞や本などで探っていきます。多読です。ただ、あまりに手を広げすぎると、情報の渦の中に埋もれてしまいますから、注意が必要です。

 新聞記者は毎日、全国紙やブロック紙、地方紙などの朝刊、夕刊をチェックしながら読みます。その際に行うのが「目を通す」ということです。この感覚を多読にも適用したいものです。どこに、どんな記事があったのか、また、面白い、重要と思った記事は何だったのかを見極めていきます。

 この方法は、本や雑誌、テレビ、インターネットでも応用することができます。

 情報化社会で、情報はたくさんあります。何が面白いか、重要か、自分にとっても新たな発見は何かを見極めることが大切です。最初に情報に接したら、面白い、重要だ、と思った点に、ふせんを貼ったり、赤線を引いておくといいでしょう。本を読む時などに、多くの人々が行っている手法です。

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ポイント2 深く読む

 情報を集める段階が終わったら、ふせんや赤線などを手掛かりに、その箇所を中心に読んでいきます。本なら、ふせんなどの前後を読んだり、目次に戻って、再度、読み返す部分が出て来るかもしれません。

 新聞なら一つの記事だけでなく、関連記事も読む必要が生じるかもしれません。

 繰り返し、繰り返し読むことが大切です。

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ポイント3 スクラップ

 ポイント1、ポイント2の段階が終わったら、ようやく、スクラップです。新聞記事なら、その記事が載っている面をびりり、と破いてしまいます。新聞は、上から下に折り目に合わせて引っ張れば、きれいに1枚に切り取ることができます。スピードが勝負です。

 もし、きれいさにこだわるのであれば、記事を切り抜いて、A4用紙に貼り付けてもいいでしょう。

 本の場合は、びりり、とするわけにもいきませんから、コピーして、その部分をA4用紙に貼り付けます。インターネット情報の場合も同じです。ダウンロードしたら、その部分を印刷して、A4用紙に貼り付けます。

 気付いたことがあったら、余白に書いておきます。

 サイズを統一することが大切です。A4が一般的で使いやすいと思いますが、その他のサイズでもOKです。

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ポイント4 寝かせる

 ジャーナリストの池上彰さんにならって、スクラップした情報を「寝かせる」ようにします。この方法はとても有効です。

 一定期間、時間を置いて、再度、読み返すと、重要、面白い、と最初に思った部分も案外、そうではない時も出てきます。最初の興奮が冷め、冷静な眼で情報を判断することができます。

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ポイント5 情報カード作成

 ここまで来ると、本当に、重要、面白いと思った情報が絞られてきます。基本は、手書きで、それらの情報を情報カードに抜き書きしていきます。手を使って作業していると、情報が脳に定着しやすいだけでなく、新しいアイディアが生まれてくることが多いからです。

 どのサイズの情報カードでもいいですが、もし、スクラップの記事を情報カードに貼るのであれば、大きいサイズのB6(縦128ミリ、横182ミリ)がいいでしょう。A4の記事でも、折りたためば、情報カードに収納できます。

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ポイント6 繰り返し読む

 情報カードが出来上がったら、カード収納ケースにテーマ別に分けて入れます。ある程度、同じテーマのカードが集まったら、これらのカードの情報を読み返します。上記に書いたように、情報カードを作成中もそうですが、読み返すと、新たなアイディアが生まれてくることがあります。

 情報カードを手でパラパラと繰って読むと、アイディアも浮かびやすくなります。手も大いに活用しましょう。

 ここでも、繰り返し読むことが大切です。不要と感じたものは捨ててしまいます。欲張らないことが重要です。

ポイント7 新しい情報カード

 新しいアイディアは、新たな情報カードに書き入れます。この新しいアイディアこそがとても貴重な情報になります。情報を自分で十分に咀嚼した時に、このアイディアが生まれてきます。

 ここまでくると、一つのテーマで、文章にすることが可能になります。情報カードが増えれば、本にすることもできるでしょう。さらに、情報カードを読み、考えるといいでしょう。情報の質が高まります。

まとめ

 発想、言い換えれば、アイディアは、何度も考えることによって生まれてきます。発想(アイディア)=考える、となります。だからこそ、繰り返し繰り返し読むことが大切になります。そして、いろいろな角度から読むことも重要です。そのための道具になるのが情報カードです。

 ただ、情報カード作成には、時間がかかります。ですから、不要になったと判断した情報カードは迷うことなく、捨ててしまうことも大切です。もし、その情報が必要になったら、スクラップブックに戻って探せば、簡単に出てきます。

 ぜひ、情報カードの有益さを体感してください。

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花村太郎さんの使い方

 「知的トレーニングの技術」を書いた花村太郎さんも、情報カードを活用している一人です。その著書の中の「カード式文章執筆法」によると、花村さんは原稿執筆用に用意したデータ(本・メモ・ノート・コピー、下書き断片、等)を全部一か所に集中したうえで、すべてに目を通し、構想メモを作るのだそうです。そうしたら、何度もデータとの間を往復しながら、章、節で書くべきことがらをカードにメモしていくといいます。

 こうすると、いざ原稿用紙に向かうと、書くべきことがらを忘れることがなくなるそうです。そして、いつも、このカードを持ち歩くといいます。

 「そしてたえず、前に書いたカードを読みかえす。そこからまた新たなカードが派生するということがよくある。カード間の関連がみえてきたり、カードの組み合わせからまたアイデアが浮かぶ。これは、『カード思考』とも飛ぶべき、楽しい時間だ」と、花村さんは書いています。

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